結婚式、コロナから回復する中で… ”画期的サービス”が始まっていた

コロナの影響を受けたブライダル業界。最近は新たなサービスも増えていて…。

2022/08/05 04:15

結婚式

人生における大切なイベントの一つといえる結婚式。コロナ禍で大人数で集まることを避け、少人数で式を挙げる夫婦が増えている。ただ、コロナを機に画期的なサービスも導入されていて…。


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■結婚式ができないケースも

飲食業界や旅行業界、宿泊業などコロナは様々な業界に大きな爪痕を残したが、ブライダル業界もその1つだ。式を延期したり、断念した夫婦も多いことだろう。

2020年初めに結婚した30代男性のAさんもその1人だ。「20年1月に結婚して、式も予定していました。式場を決めて衣装選びも進めていたのですが、緊急事態宣言が出たこともあって、21年11月に延期することに。でも、21年夏にまた感染者数が増え、私の親戚が遠方に住んでいることもあって止むなく中止しました。妻も楽しみにしていたので、残念な結果に終わってしまいましたね…」(Aさん)。

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■少人数挙式が増えている

株式会社リクルートの「結婚トレンド調査2021」によると、21年の挙式・披露宴・ウェディングパーティー総額の平均は292万3,000円。コロナ前の19年が354万9,000円だったのに比べると、約62万円下がっている。

全国に60以上の結婚式場を運営し、ブライダル業界大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(以下T&G)の広報担当者は、挙式の実施数はコロナ前に戻りつつあると話す。最近の式の傾向はというと…。

「弊社は、会場によって違いはありますが100~120人収容できるところが多いです。コロナ前の結婚式の規模は平均約70名だったのですが、21年度は51名と2割程度少なくなっています。ただ、20年度は47名だったので少しずつ戻ってきている印象です。今年度のご予約状況でいうと、秋以降は60~100名程度で実施される方が増えています」(T&G 広報担当者)。

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■コロナ前に戻りつつある

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一時期、緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の発令によって、披露宴で一卓に座る人数を制限されたり、アルコールが提供できないこともあったが、現在は人数制限もなく、アルコールも提供しているという。少しずつコロナ前に戻りつつあるようだ。

前出のT&G広報担当者は、コロナを機に新たなサービスも始めたとも話す。「コロナ禍で結婚式の意味や価値を改めて見直す機会となりました。弊社では結婚式の最も大切な『夫婦がお互いへの思いを伝え、これからの未来を誓う』点に改めて立ち返り、そこにフォーカスしたセレモニーを提供しています。神や参列者、ご家族に結婚を誓う式に加えて、ご新郎ご新婦が向き合いお互いへの想いや誓いを言葉にし、ふたりでの未来を確かめ合うことができるようになっています」(前出・T&G広報担当者)。


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■オンラインのサービスも

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最近、再びコロナの感染者数が増えている。そうなると、高齢だったり、遠方に住んでいるなど様々な事情で会場に足を運べない人もいる。

そんな状況に対応したサービスもあって…。「22年4月からオンラインウェディングサービス『ENISHI(えにし)』を提供しています。披露宴でオンライン参列者からお祝いのコメントをいただくイベントやグループごとにトークルームを設けて、ご新郎ご新婦が各ルームに出入りして直接言葉を交わしたり、演出の合間にゲスト同士で会話を楽しむこともできます。ご新郎ご新婦の控室から中継するなど、オンラインならではの楽しみ方もあります。 また『ENISHI』の一つとして、披露宴に出席できなかった方のために、披露宴でお出しするものとは多少異なりますが、お料理をお届けしてそれを食べていただきながら式場の雰囲気を味わえるサービスも提供しております」(前出・T&G広報担当者)。

ここ数年でブライダル業界は驚きの「進化」を遂げていた。これから結婚式を考えている人は、これまでになかった新しい形の式を挙げることもできるかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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