闘病で脱毛した母親に息子が「僕の髪をあげる」 30センチ超伸ばしウィッグ用に提供
「僕の髪を母さんに…」。そう提案した息子が約束を果たした。
脳に腫瘍ができたため治療を受けた結果、頭髪を失ってしまった女性。そのため外見に悩んでいると知った孝行息子の行動について、『People』などアメリカのメディアが紹介している。
■再発を繰り返した脳腫瘍
アメリカ・アリゾナ州で暮らすメラニー・シャーハーさんは、2003年に鈍い頭痛に悩むようになった。検査で脳腫瘍ができていることが判明したが、良性だったことから手術を受けて成功した。
しかし再発し、2006年には二度目の手術を受けた。さらに2017年にも再び腫瘍ができたことから、メラニーさんは放射線療法を受けることに。医師からは「髪を失うことはない」と言われていたが抜け始め、翌年には髪がほぼない状態になった。
■息子が思いついたアイデア
「体調が悪いのは我慢できるけれど、病的なルックスはイヤ」と考え、悩んでいたメラニーさん。そんなある日、一緒に外食した息子のマットさん(27)が、「なら僕が髪を伸ばして提供しようか」「そうすれば良いウィッグが作れるよ」と言い出した。
親子だけに、ふたりの髪は色も質もそっくり。きっと自然で素敵なウィッグになると考えたマットさんは、その日から髪を切るのをやめた。