1年半で43キロ減量した女性が予想外の膀胱脱に つらい副作用に苦しみ手術

痩身で筋肉が弱まってしまったという女性は、意外にも多い。

2022/07/29 07:00

腹痛・膀胱炎

100キロを越える重い体に長年にわたり悩み、1年半をかけ大減量に成功した女性。ところがその後、「膀胱脱」という予想もしなかった別の症状が現れてしまった。イギリスの『Metro』が彼女の激白を伝え、世の女性たちの大きな関心を集めている。


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■目標体重の達成に舞い上がる

話題の女性はローザ・ネーグルさん(54)。ダイエットとエクササイズにより1年半で43キロもの減量に成功し、現在は65キロの体重を維持している。

目標体重を達成したと知ったとき、ローザさんは自分自身がとても誇らしく舞い上がって喜んだ。同時に、標準体重になれば健康な体になれると信じていただけに、手術すら必要になる副作用が現れるとは予想していなかったそうだ。

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■ピンク色のボール状のものが…

昨年11月、ローザさんは家族とともに「パワーウォーキング」をしていたところ、股間にかつて経験したこともないズキズキとした痛みを感じ、その場に倒れ込んでしまった。

何かが垂れ下がってきたような圧を感じ、自宅へ戻ると手鏡を持ってバスルームへ急行。そこでピンク色をしたボール状のものが膣から飛び出していることを知り、あわててかかりつけの産婦人科医へ向かった。

すると医師は、ローザさんに「骨盤臓器脱のうちの膀胱脱(膀胱瘤)」という病名を告げた。

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■「大減量が原因」と医師

医師は「閉経後や産後の女性にはよく見られ、40代の4人に1人、60代の3人に1人、さらに80代では約半数が悩んでいる」と説明した。しかしローザさんの場合は、大減量により骨盤底筋(骨盤内の臓器を支える筋肉)が弱ったことが一番の原因だろうという話だった。

ローザさんはその後、通販で見つけた「骨盤臓器脱対応サポートパンツ」を3枚購入したが、不快な膀胱脱が治ることはなく、2022年3月に根治のための手術を受けた。


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■ダイエットは骨盤底筋にも影響

大幅な減量を考えている女性たちに向け、ローザさんは「自分の骨盤臓器の位置や骨盤底筋の状態について、どうか事前に婦人科医に相談してみてください」と勧めている。

近年の日本でも、骨盤臓器脱は比較的若い瘦せ型の患者が目立つようになっているとのこと。疑われるのは運動を伴わないダイエットに頼った痩身だといい、骨盤臓器脱は絨毛膜羊膜炎(子宮口の緩みでバイ菌が入る)、流産、尿漏れなどのリスクが高まるため、軽視できないという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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