0秒チキンラーメンに… 「あるもの」を入れてお湯で戻したら激ウマだった
0秒チキンラーメンをおいしく食べる方法があった。食べてみると…。
「美しいものにするなら、破ることのできない規則などない」──。音楽家・ベートーヴェンの名言だ。必ずしも規則に縛られる必要はないということだ。
この言葉に従って、記者はルールを破った。「湯かけ禁止」と書かれた0秒チキンラーメンの「ルール」である。本来そのまま食べるべき同商品に「あるもの」を入れてお湯で戻すと最高の1杯が完成して…。
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■あまりの人気で販売休止に
0秒チキンラーメンは、おなじみのしょうゆベースのチキンスープで味付けした「チキンラーメン」の麺を”そのままかじる用”に開発されたもの。4月4日に発売すると、斬新な発想が話題を呼び、人気が爆発したが、生産が追いつかなくなり、日清食品は同月27日に一時販売休止を発表した。
だが、3ヶ月経った7月25日、販売を再開することになったのだ。同商品はそのままかじって食べる人が大半だが、中には「あえてお湯で戻してみた」という猛者も。
ただ、通常の「チキンラーメン」より塩分を約50%抑えていることもあってか、残念ながらお湯で戻した人からは「物足りない」といった声が出る結果に終わった。
■作り方は超簡単
記者は4月下旬、0秒チキンラーメンをお湯で戻した知人からこんな情報を聞いていた。「鶏ガラスープの素を大さじ一杯入れて戻したらウマい」という話だ。残念ながらその話を聞いてすぐ同商品の販売がストップしたため、実践できなかった。
この度、販売再開したことで「チャンス」が訪れたのだ。7月下旬、スーパーで目的のものを購入し、家で作ることにした。
パッケージには「湯かけ禁止」「湯戻しして食べるとおいしくありません」という注意書きが印字されていたが、今回は見なかったことにする。作り方は簡単。
丼に0秒チキンラーメンと鶏ガラスープの素を大さじ一杯入れて、お湯400ミリリットルを注ぐだけ。そして、2分半待って完成だ。
■食べてみると…
2分半待ち、別途作っていた目玉焼きを乗せて完成だ。見た目は、通常のチキンラーメンとまったく遜色ない。
まずはスープをひと口すする。…あれ、ウマいぞ。内心、お湯のように薄くなることを心配していたが、しっかりと鶏ガラの風味が出て塩加減も「本家」とほとんど変わらない。
次に麺をすする。硬すぎず柔らかすぎず絶妙だ。お湯で戻すことを想定していない商品なので、普通に3分待つより少し早めでちょうどいいのかもしれない。
半熟で仕上げた目玉焼きを割り入れると、スープが少しマイルドになりつつも絶妙なコクが加わった。
■おいしくするコツ
記者は「創造的破壊」と称して「お湯を注ぐ」というルールを破ったが、やはりまずはそのまま食べることをおすすめする。実際、そのまま食べてもすごくおいしかった。
今回のレシピは、普通に食べた上でアレンジを加えたい人向けだ。コツとして、お湯で戻す時間は通常のチキンラーメンより30~40秒ほど早めにすること。味に深みを与えるために半熟の目玉焼きは絶対に入れたほうがいい。
ちなみに、目玉焼きはフライパンで作ってもいいのだが、記者がよくやる「時短法」を1つ。卵を耐熱性のある皿に入れ、黄身が崩れない程度に少し箸で穴を開ける。そして500wのレンジで30秒。できあがったらすぐに取り出さず、蓋を閉めたまま余熱を加える。ラーメンができるまでの間にやっておくと、ちょうどいい半熟になる。
0秒チキンラーメンの「ルール」を破ることで完成する至高の1杯、気になる人はぜひ自分の舌で確かめて欲しい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)