60代元裁判長がハッキング被害を2ヶ月間も放置 甘すぎたFacebookパスワードが原因
SNSには名前や生年月日が表示されている。それらがヒントになってしまったのか…。
甘すぎるパスワードが原因で起こるハッキングの被害。インドでこのたび、ある州の裁判長を務めたほどの人がSNSのアカウントを乗っ取られてしまったそうだ。『Telegraph India』『Times Now News』などが、詳しい情報を報じている。
■2ヶ月前に乗っ取られる
ハッキングの被害にあったのは、ウッタラーカンド州およびテランガーナ州の高等裁判所に、裁判長として務めていたラグヴェンドラ・シン・チャウハンさん(62)だ。
近年、インドでもサイバー犯罪が急増している。チャウハンさんは立場上、多くの事件や被害に関わっていたはずだが、彼のFacebookのアカウントは、今年5月に何者かに乗っ取られていた。 ところがチャウハンさんは、あまり気にすることもなく放置していたという。
■田舎の高校生がサイバー攻撃
そして18日、明らかに本人の投稿ではない過激なメッセージがアップされ、チャウハンさんはあわてて警察に被害届を出した。
裁判の判決に恨みを抱いている人物が絡んでいないかなど、警察はあらゆる可能性を視野に入れて捜査した。すると容疑者は、ヒマラヤ山脈の麓となるウッタラーカンド州の美しい湖畔の町、ナイニタールに住むラジブル・ミストリという17歳の男子高校生だったことが判明した。
■暇つぶしのイタズラだった?
ミストリ容疑者は、ログイン・データに残っていた携帯電話の番号から身元が割り出された。暇つぶしにあれこれログインを試していたところ、簡単にハッキングできたという。
SNSは氏名や生年月日が表示されていることもあり、パスワードのヒントは満載だ。両親は「息子は悪意もなく、ただイタズラしていた」と擁護しているが、慎重な取り調べが続いている。
■3割以上が同じパスワードを…
Sirabee編集部が全国10~60代の男女1,653名を対象に調査を実施したところ、銀行口座やウェブサービスなどでパスワードの設定を求められた際、「同じものを使っている」という人が全体の31.8%もいた。
名前と誕生日を組み合わせたり、「1234」や「password」を使ったり、また同じものをあちこちで使い回しするのはじつに危険。できるだけ複雑なパスワードを考えるべきだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,653名(有効回答数)