ジェットコースター脱線で14歳少女が死亡 過去にも金属疲労で4人が重傷
強いねじれを売りにしているジェットコースターが脱線。地上3mの高さで不安定なまま停止し…。
デンマークの有名な遊園地で、このたび恐ろしい死亡事故が発生。夏休みを楽しむためにそこを訪れていたはずの少女が、たった14歳にして命を奪われてしまった。『The Sun』『Metro』などが報じている。
■運転中に脱線
デンマークの第2の都市といわれるオーフス市の「Tivoli Friheden」という遊園地で、14日午後12時50分ごろ、ジェットコースターの「コブラ」が運転中に脱線する事故を起こした。
最後方の一基に乗っていた14歳の少女が振り落とされて全身を地面に叩きつけられ、搬送先の病院で死亡。13歳の少年も腕を負傷したが、こちらについて詳細は明らかにされていない。
■ねじれながら猛スピードで
「コブラ」は2人乗りの5~6基が連結された吊り下げ式で、ねじりを効かせた全長400mのオレンジ色のレールを時速70~80kmで駆け抜ける。乗客の体にかかってくる重力加速度は、最大で4.5Gにもなるという。
事故の衝撃により、他の乗客も地上3mの高さのところで不安定な状態で停止したため、地元消防局からレスキュー隊が出動して救出にあたった。
■過去にも1度…
事故の原因について当局と専門家が詳しい調査を行っているが、最後方の車軸が破損してレールから脱落していることが判明。利用者や目撃者の証言も分析中だといい、現時点で原因はまだ発表されていない。
同園の「コブラ」は、2008年にも車軸の金属疲労による事故が発生していた。そのときは、先頭に乗っていた4人の若者が脚を骨折するなど重傷を負ったという。
■目撃者らの動揺ひどく
ヘンリック・ラグボルグ・オルセン園長は地元メディアの取材に応じ、「事故が起きた現場では他の来場者がパニックを起こし、何人かはその場に崩れて泣いていた」などと述べた。
事故を目撃した人たちのショックがあまりにも大きいことから、園では専門家の協力を得てその精神心理面のサポートにあたっているが、他の来場者に対しても、事故現場の写真をSNSなどに投稿しないよう強く求めているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)