ジップラインのスタート地点が陥没し女性が転落死 行政の許可なく営業と判明

そのウォーターパークは、行政にジップライン設置の許可を申請すらしていなかった。

2022/07/22 20:00

ジップライン

レジャーに出かけた先で、ジップラインやバンジージャンプに挑戦する人も多いこの時期。しかしブラジルで、事故が起き死者を出したもようだ。

実績が多く、信頼できる業者を選ぶことがいかに大切かがわかる転落死亡事故の話題を、『The Sun』『Mirror』などが報じた。


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■20メートル下に転落

事故は今月2日、ブラジル・アクレ州リオブランコ市の南西に位置し、広大な面積の湖を利用した『ピラセマ・パーク・クラブ(Piracema Park Club)』で起きた。

恋人や友人とともにジップラインに挑戦することにしたヤスミリ・アラウーホさん(23)が、スタート地点となる金網状のプラットホームから転落。66フィート(約20メートル)下の地面に全身を強打し、病院への搬送途中で死亡した。

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■プラットホームに穴

警察や消防の調べによるとプラットホームには穴が開いており、アラウーホさんが弱かった部分を踏んだために陥没した可能性が高いとのこと。彼女は平均的な体格で、体重オーバーということではない。

スタートの直前に装着するとして、ロープやハーネスなどの安全器具は付けておらず、目撃者の証言を元に現在も事故の原因を調査中だ。

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■営業許可を取っていなかった

問題のプラットホームは事故の少し前に設置されたばかりで、細くて危険な垂直のはしごを登る必要があり、アラウーホさんが最初の利用者だったとの情報もある。

そうした安全面の検査が行われていなかったばかりか、ピラセマ・パーク・クラブがジップライン設置の許可について、行政に申請していなかったことも判明したという。


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■指示をよく聞き重ねて確認を

事故死の話題が絶えないといえば、バンジージャンプも挙げられる。こちらも、インストラクターの説明や指示をしっかりと聞き、わからないときは確認することが重要だ。

コロンビア・アンティオキア県では1年前、恋人と一緒にバンジージャンプに挑戦することになった25歳の女性が、安全器具の装着が完了する前に飛び降り、約49メートル下の地面に全身を強打して死亡した。

インストラクターの「Go!」という指示は男性に向けたもので、女性は「ペアで飛ぶ」と勘違いしていた可能性が高いという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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