7歳児が友達の命を救う 喉に詰まったピザを医療ドラマで覚えた方法で…
医療ドラマを「知識の宝庫。とてもためになる」と評価する人は多いが…。実際に小学生がクラスメートの命を救った。
両親と一緒に医療ドラマをよく見ていたというアメリカの小学生が、そこで覚えた知識を活かし、クラスメートの命を救った。大人でも知らない人が多い、とても重要な救急医療行為であったことを『PEOPLE』『TODAY』『Fox News』などが伝えている。
■ピザを喉に詰まらせる
ニューヨーク州のビンガムトン市にあるウッドロウ・ウィルソン小学校で夏休みに入る少し前、2年生のあるクラスで昼食の時間に、ディアンドレくんという男子児童が突然苦しそうにもがき始めた。
食べていたピザをよくかまずに飲み込み、喉を詰まらせ気道がふさがったことが考えられたが、運悪く近くに教師はいなかった。
■重要な救急措置を手際よく
そんなディアンドレくんの元に駆け付けたのは、クラスメートのデヴィッド・ディアス・ジュニアくん(7)。いきなり彼の背後に回ると、腹部に両腕を回して手を組んで「ハイムリック法」を施した。
ハイムリック法は、気道に向けて肺の空気を押し上げるため、横隔膜のあたりを突き上げるように圧迫するもの。背部を叩いたり咳払いをしても除去できない場合に行われ、アメリカでは「ファイブ・アンド・ファイブ」とも呼ばれている。
■家族が医療ドラマのファン
先月13日にはニューヨーク州上院表彰賞も授与されたデヴィッドくんだが、どこでハイムリック法の知識を得たのかと『Fox News』に尋ねられた際、「医療ドラマだよ」と説明していた。
家族は、2017年から続いているABC局のドラマ『The Good Doctor(邦題:グッド・ドクター 名医の条件)』をずっと観てきたといい、父親のデヴィッド・ディアス・シニアさんは「とても誇らしいです」と話す。
ちなみにデヴィッドくんの将来の夢は、医師ではなくバスケットボール選手になることだそうだ。
■医療ドラマは知識の宝庫
医療ドラマは、どうしても救えない命、厳しい選択などの悲しい展開や、不可解な医療事故など、シリアスなストーリーに毎回ハラハラさせられる。
しかし「そこは医療に関する知識の宝庫。とてもためになる」という人は多い。今回のように子供でさえ人の命を救うことができた例もあることを思うと、大人が解説を添えながら、家族そろって鑑賞することには大きな意味がありそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)