帝王切開の妊婦に性的暴行を働いた容疑 産婦人科勤務の麻酔科医の男を逮捕
病院の管理体制の甘さを指摘する声も多い。
多くの人が医師を信頼して病院を訪れ、治療を受ける。ましてや入院や手術となると、その信頼はさらに強まる。しかしブラジルでこのほど、医師が性的暴行事件を起こして逮捕された。イギリスの『Mirror』や『The Sun』などが報じている。
■必要量以上の麻酔を投与
逮捕されたのは、ブラジル・リオデジャネイロ州のサン・ジョアン・デ・メリティの『ヘロネイダ・スツダート・ウィメンズ・ホスピタル』に勤務していた麻酔科医のジョヴァンニ・キンテラ・ベゼラ容疑者(32)だ。
10日、同病院の産婦人科で3件の帝王切開手術が行われたなか、ベゼラ容疑者は必要量以上の麻酔を患者の女性たちに投与したという。
■性的暴行は10分間にも及ぶ
これを不審に思った看護師たちは、3件目の麻酔の際、こっそりとベゼラ容疑者の様子を携帯電話で撮影することにした。
手術が終わってからスタッフで動画を確認してみたところ、麻酔で意識を失っている患者の口に自身の性器を挿入するなど、10分間にわたり性的暴行を働く姿が映っていた。看護師たちは即座に警察に通報。その動画が証拠となり、ベゼラ容疑者はその場で逮捕された。
■他の犠牲者を捜査中
警察はその日に手術を受けた患者も含め、他にも犠牲者がいる可能性があるとみて、現在さらなる捜査を続けている。
またリオデジャネイロ州の地域医学評議会(Cremerj)は内部調査を実施。代表のクロヴィス・ベルソット・ムンホズ氏は「厳しい罰に値する犯罪だと認識している」と述べ、ベゼラ容疑者を医師会から除名する手続きを行った。
■麻酔科医の免許取得は2ヶ月前
ベゼラ容疑者は、2ヶ月前に麻酔科医の免許を取得したばかりだった。有罪判決を受けた場合、懲役8~15年の実刑が下るとみられている。
世間からは「ブラジルの刑務所は凶悪犯ぞろい。いい気味だ」といった声や、「手術までの間、患者は放置なのか。医療スタッフが周りにいないなんて」と、病院の管理体制に問題があるという声も多くあがっている。
病院側は現在、被害者とその家族への支援、および他の患者の苦情などに対応している。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)