イチゴの香りのアルファルト誕生 道路建設会社が目指すのは「愛される高品質な道路」
イチゴや花の香りがする道路が話題となっている。
雨が降り出したとき、そして太陽に照らされ熱を帯びているときなど、その時々にニオイを変えるといわれるアスファルト。なぜかそこに懐かしさや季節感を嗅ぎ取るという人もいれば、「不快で頭が痛くなる」という人もいるようだ。
そんな中、驚きのアスファルトが開発され、『Oddity Central』や『24 HAPPENINGS』など海外メディアが報じている。
■特有のニオイを解消
このたびロシアのある道路建設会社が、アルファルトが放つ埃やカビなどの不快なニオイの問題を解消すべく、イチゴの香りがする製品を開発した。
これらは美術館やフィルハーモニー交響楽団、バレエ団などで有名な、ロシア北西部のレニングラード州のフセヴォロシュスクという町の一部道路にさっそく敷設された。
■700メートルを実験的に
ロシアは今、高品質な道路建設のプロジェクトを推し進めており、フセヴォロシュスクからはるか北のムルマンスク州までを結ぶ高速道路のうち、約19キロメートルの区間が今後は「イチゴの香りの道路」と化すとのこと。
その一部となる700メートルに、まずは実験として約300トンものアルファルトを敷いてみたところだが、現時点では品質や道路の強度について問題は見つかっていないという。
■近隣住民からも好評
高温のアスファルトからはガスが放出され、空中で分解されるため人体に影響はないと考えられているものの、油のようなきついニオイを放ってしまう。
それが新たにイチゴの香りを放つようになり、工事現場の近隣住民からは「アスファルト独特のニオイが気にならない」と好評のようだ。ただし香りの持続性について、請負業者は不明だと話しているという。
■過去には花の香りの製品も
またこの製品が開発される数ヶ月前には、「道路建設にあたる作業員の労働条件を改善したい」として、ポーランドの企業が花の香りを放つアスファルト製品を開発していた。
これには天然および合成のエッセンシャルオイルが含まれており、作業員からは「仕事中、花の香りが漂ってきて快適です」と喜ばれているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)