泣き叫ぶ5歳児を執拗に叩く教師 英才教育施設での壮絶な体罰動画が流出
スクールの校長は「その教師は高血圧で苦しんでいたようだ」などと釈明した。
近年のインドは、将来の進学や就職を少しでも有利なものにと考え、非常に教育熱心な親が増えている。しかし、名門小学校への入学を目指す幼児向けのための英才教育施設で、大変な体罰が繰り広げられていたことがわかった。
『The Hindu』『Times Now News』などが報じ、Twitterにアップされた動画も世間に波紋を広げている。
■5歳の男の子に激しい体罰
事件は、インド北東部に位置するビハール州パトナ地区のダナルーアという町で起きた。そこには幼児向けの英才教育を行う「コーチングセンター」と呼ばれる民間の教育施設が複数あるが、その1つで若い男の教師が激しい体罰を行っていたことが発覚した。
教師の名はチュトウ。被害にあった幼児は男の子で5歳だという。
■泣きじゃくって逃げ回るも…
教師は教室内で男の子を執拗に棒で叩き、それが2つに割れると殴り、さらに平手打ちした。男の子は「ごめんなさい、もうしません。だから叩かないで」などと言いながら泣きじゃくり、逃げ回ったという。
表情を強張らせている他の子供たちの目の前で、暴君と化した教師は男の子を追いかけ、髪の毛をつかむとさらに全身を叩く。大人の男性も付近に1人いたが、この教師がいったん激高したら誰にも止められなかったそうだ。
■男の子は意識を失い病院へ
その後、保護者ら地元の人々がチュトウの身柄を取り押さえて袋叩きにし、身柄を警察へ。被害にあった男の子は倒れて意識を失い病院に搬送されたが、心に負った傷も相当深いと考えられている。
そして4日、現場の様子をとらえていた動画がインターネットに流出。警察も傷害事件として調査を開始した。
■「高血圧の持病で」と校長
なお、この件についてコーチングセンターの校長は「その教師は高血圧で苦しんでいるようだ」などと釈明したが、被害にあった男の子の家族はまったく納得していない。
SNSでは「こんな野蛮な奴、教師とは言わない」「見ている他の子もどれほどの恐怖を味わっただろう」と、教師を非難する声や子供たちを同情する声が寄せられている模様だ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)