旅客機内で70代男が少女に痴漢し実刑判決 隙間から手を忍ばせ寝たふりも
少女が後ろを振り向く度に熟睡しているふり。男の動きはきわめて狡猾で悪質だった。
飛行機の座席のちょっとした隙間に手を入れ、前の席に座る少女の体に触れていた高齢の男。その後に逮捕・起訴されていたが、どうやら実刑判決は免れない模様だ。『Star Telegram』『News of Canada』など海外のメディアが報じている。
■窓と座席の隙間に手を…
事件は昨年7月8日、アメリカ・テキサス州のオースティンからモンタナ州のボウズマン・イエローストーン国際空港へ向かって飛行中だった、アレジアント航空のフライトで起きた。
窓側の席に座り、そこにできるちょっとした隙間から手を伸ばし、前の座席に座る15歳の少女の体を触り、胸をつかむなどした男。一方の少女は、そのフライトで母親と妹と一緒だった。
■少女が振り向くと寝たふり
未成年者性的虐待の容疑で連邦捜査局(FBI)に逮捕されたのは、テキサス州フレデリックスバーグのヴィンセント・ハリー・コパセク(76)。
訴えによれば、コパセク被告は最初に彼女の腕に触れ、間をおいてからシャツの上から胸を触り、さらに腰にも触れてきた。少女が後ろを振り向くと熟睡しているフリをするなど、きわめて狡猾で悪質だったという。
■思慮深かった少女
少女は大変冷静で思慮深かった。携帯電話で密かにコパセク被告の動きを撮影し、目的地のホテルに着いてから家族に事件について打ち明け、警察に通報してもらっている。
その際には証拠となる20本の動画が提出され、7月11日、ボーズマン空港にチェックインしたところで被告は逮捕された。今月1日に裁判が開かれ、被告の有罪が確定すると、判事は363ドル(日本円にして47,500円)の損害賠償金を少女に支払うよう命じている。
■「無実を信じる」と署名簿も
その法廷では、コパセク被告側から家族や友人、知人、そして親族らの名が記された署名簿が提出された。いずれも「何かの間違い。彼の無実を信じている」と強い憤りを示しているという。
間もなく量刑が言い渡されるが、モンタナ州の検事当局はメディアの取材に「懲役20ヶ月の実刑判決、さらに5年の保護観察が言い渡されるだろう」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)