ラーメン二郎池袋店のまぜそばが進化していた ”イタリアン”なウマさに衝撃走る…
生まれ変わったラーメン二郎池袋店のまぜそば。トッピングが斬新だった…。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」──。物理学者アルベルト・アインシュタインの名言だ。
記者はこの言葉を金科玉条にし、常識にとらわれない生き方を心がけてきた。しかし、知らず知らずのうちにラーメン二郎に対して、おかしな「常識」を持ってしまっていたようだ。
ラーメン二郎池袋店の新メニュー・まぜそば改は、記者のこれまでの「二郎キャリア」を覆す一杯で…。
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■初心者にもおすすめな池袋二郎
ラーメン二郎は、麺がうどんのように太く、丼には麺が見えないほど野菜が盛られた「デカ盛りスタイル」がおなじみ。お店のスタッフから「ニンニク入れますか?」と聞かれ、任意で背脂やニンニクなどのトッピングを無料で加えることもできる。
店舗によってスープの濃さや量が違っており、自分好みの一杯を見つける楽しさもある。池袋店は、二郎の中では野菜、麺ともに量が少なく、店内に漂う独特の緊張感も薄く、比較的初心者向けのお店となっている。
■バジルマヨネーズが…
そんな池袋店で爆誕したのが、まぜそば改。同店ではもともとまぜそばを提供していたのだが、今年6月に生まれ変わったのだ。お値段は、通常の小サイズが850円。
無料で追加できるトッピングは、ヤサイ、ニンニク、アブラとここまでは普通なのだが、なんとバジルマヨネーズとフライドオニオンが追加できる。二郎特有の豚の香りとバジルマヨの相性はいかがなものなのか…。
記者は自分の目で確かめることにした。余談だが、記者は20代前半のころは週1でラーメン二郎に通っていたジロリアン。二郎の魅力に取りつかれて食べ続けるうちに、気が付くと体重は46キロから20キロ増量。
外見も、大学時代にアルバイト先の先輩から「Sexy Zoneの佐藤勝利くんに似てる」と言われたシュッとした顔もパンパンに膨れ上がり、見るも無惨な姿に変貌を遂げてしまった…。
■食べてみると…
何はともあれ、まぜそばの味を確かめるため、7月初旬のお昼に池袋店へ足を運んだ。まぜそばと有料トッピングのスライスチーズ(50円)を注文した。
コールは、ニンニク少しバジルマヨ、フライドオニオン。待つこと数分で着丼。
中央に卵黄が乗っていて、フライドオニオンの茶色、チーズの黄色、そしてグリーンのバジルマヨがなんとも色鮮やかだ。全体をよく混ぜて麺をすすると、コショウのスパイスが刺激する。
以前食べた際は醤油ベースでやや甘めだったが、今回はどちらかというとあっさりした塩ベース。麺はもちもちの太麺。
気になっていたバジルマヨとの相性は、全体的にたれがややあっさりしているため麺とも絡み、コショウのスパイスもあってよく合う。
■後半にウマさが倍増
食べ進めていると、途中でコクが出てきたことに気付く。スライスチーズがしっかり溶けて濃厚になり、フライドオニオンがいい具合にたれに浸って、ほどよい甘さと香ばしさを与えてくれたのだ。
そこにバジルマヨが加わる…。チーズとバジルマヨの存在感が際立つこの一杯は「イタリアン」と呼んでも差し支えないだろう。
記者はこれまで何杯も二郎を食べてきたが、知らず知らずのうちに「二郎は醤油ベース以外あり得ない」という「常識」を持ってしまっていた。しかし、池袋店のまぜそばはイタリアンという新たな可能性を模索していた。まだまだラーメン二郎は無限の可能性を秘めていたのだ。
今後、二郎を食べる際は「常識」にとらわれず、最高の一杯を見つけたいところである。
【ラーメン二郎 池袋東口店】
東京都豊島区南池袋2丁目27-17
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)