KDDI通信障害で注目 新宿駅近くで公衆電話を探すと「まさかの苦労」が…
通信障害で注目の公衆電話。だが、いざ街中で探してみると全然見つからず…。
2日、携帯電話大手KDDIで大規模な通信障害が発生した。スマホの電波がつながらない状況になったことで、公衆電話の重要性を実感する声があがっている。
以前は当たり前のように街中にあった公衆電話だが、最近めっきり見なくなった気がする。新宿駅の近くで公衆電話を探してみると…。
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■近年稀に見る通信障害
KDDIの通信障害は通信ネットワーク管理のために機器を交換したことで発生。法人、個人問わずたくさんの人が影響を受けた。
同社は4日の午後4時過ぎに「ほぼ回復した」と発表している。家族や友達との待ち合わせ、目的地への案内、電車の時刻…。今回の件で、いかにスマホのおかげで便利な生活ができているか浮き彫りになった。
そんな中、緊急時の連絡手段として改めて公衆電話が注目を集めている。余談だが、記者は大学に入学したばかりの10数年前、携帯を盗まれて1週間ほど携帯なしで過ごしたのだが、その時公衆電話にはすごく助けられた…。
■公衆電話の場所を知らない人も
ご存知、公衆電話は緑色に彩られた誰でも利用可能な電話だ。使い方はまず受話器をあげて、お金やテレホンカードを入れ、番号のボタンを押すだけとシンプル。
ひと昔前は当たり前のように街中に置いてあったが、最近めっきり見なくなった。ネット上でも、「ニュース見てて、うちの近所の公衆電話ってどこだろうと考えてしまった」「公衆電話がどこにあるのか把握していないのでそこから」「駅やコンビニにあるじゃん? と思ってましたが、都内ではないのかな」など、公衆電話がどこにあるか知らない人が多数見受けられた。
■新宿駅付近を探したが…
普段あまり意識していないが、公衆電話はどこにあるのか。記者は普段、仕事でも私生活でもよく利用する新宿駅の公衆電話を探した。
新宿駅で降りて歩くこと5分、西口の地下1階のコインロッカーが並ぶ場所で発見。ここは普段通るのに全然気付かなかった。
5台置いてあるが、今回のような混乱が起きた場合、行列ができて使えない可能性がある。そこで、西口から外に出て周辺の電話を探してみることに。
こちらでもすぐに見つかると思ったのだが、探せど探せど見つからない…。以前、ヨドバシカメラの近くで見た覚えがあったのだが、記憶違いだったのか影も形もない。
場所が分からなければスマホで検索するのが鉄則だが、通信障害が起きたらそれもできない。結局、近くのお店のスタッフにも聞きながら30分ほど歩き回り、西口から徒歩6分ほどのところにある専門学校「東京モード学園」近くのバス停付近で見つけることができた。
非常時であれば、慌てているだろうからたどり着くまでもっと時間がかかったかもしれない。
■万が一に備えて
ちなみに、ネットで調べると公衆電話の設置場所が出てくるが、記者が発見した電話ボックスの場所と照合したところ、微妙にずれていた。今回の検証で分かったこととして、駅の近くに公衆電話はあるが、事前に場所を把握しておかないと非常時にすぐ見つけられるとは限らないということ。
いまはLINEでも通話ができるため、お互いの携帯番号を知らないことがあるが、万が一を考えると、最低限家族や仕事先の電話番号は控えておいたほうがいいかもしれない。ちなみに記者は大学時代、携帯を盗まれたショックで普段は記憶していた実家の電話番号をド忘れしてしまったので、手帳などに記録しておくことをおすすめする。
まずは、自宅や勤務先の近くにある公衆電話の場所を調べておいたほうがいいかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)