未来の旅は巨大な飛行船型ホテルで? 名付けて『スカイ・クルーズ』動画が大反響
給油は不要のため、一旦飛び立った飛行船はめったに地上には戻らない。
近い将来の最高に贅沢な空の旅として、巨大な飛行船型ホテルが選ばれる日がくるのではないかと話題になっている。
最先端を行くスペックと客室の豪華な設備、さらに人工知能AIを駆使し、揺れのない安定した飛行が自慢だと『Sciverse』や『Daily Star』など海外のメディアが報じている。
■大きさは旅客機の20倍?
巨大な飛行船型ホテルの名称は『スカイ・クルーズ』。サイエンス・テクノロジーの最新情報や未来を伝える「Hashem Al-Ghaili 」が、YouTubeにCGI動画をアップして反響を呼んでいる。
一度に約5,000人もの乗客が利用できるよう、平均的な民間航空機の20倍ほどの大きさになる可能性があり、特殊なガラスを多用した客席はまさに雲の上のホテル。上空から24時間、360度のスペクタクルを楽しめるようだ。
■ショッピングモールや医療施設も
乗客を飽きさせないように、ホテル内にはジム、プール、レストラン、映画館、ショッピングモールがある。さらに結婚式ができるイベント会場、CTの設備や医師が常駐する医務室も完備され、そのためのスタッフは大勢乗務する。
「ここでオーロラを見たい」「こんな旅が実現したら最高だね」と大興奮の視聴者たち。だが開発費がかさむため、旅行代金はかなり高くなると予想されている。
■原子力発電により給油は不要
その巨大な飛行船型ホテルには、小規模の核融合反応を起こす原子炉と20個のエンジンが搭載される。コックピットは無人でメンテナンスも上空で行われ、給油は不要のため飛行船はめったに地上に戻らない。
降機を希望する客は、屋上に備え付けられたジェット機にエレベーターで移動し、付近の空港へ。ジェット機は、そこで新たな客を乗せて飛行船に戻って来るというシステムだ。
■万が一事故が起きたら…?
ただし、飛行船の屋根から航空機が離発着すること、そして、上空で両者の間を乗客が行き来するのは、どれほど安全なのだろうか。
また原子力に頼る以上、万が一墜落したら、乗客ばかりか地上の広域にも壊滅的なダメージを与えることになる。そのため「コンセプトは最高だが、今の設計のまま実現は難しい」と言う専門家も少なくないようだ。
■360度の絶景を堪能する飛行船型ホテル
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)