重婚発覚で妻が同一人物だと知った夫たち 絆が生まれ今では飲み友達に
本人たちは「同じ女に騙された者同士。でもこうして互いに出会えてよかった」と苦笑い。
今の世の中、パートナーを金銭目的で探す人がいる。また、ターゲットとされる人は決まってお人好しで、利用された、騙されたとなかなか気づかないことも少なくない。
ある女が起こしたトラブルに巻き込まれた被害者の男性2名の話題を、イギリスの『The Sun』やカナダの『Canada News』が報じている。
■なぜか消えていくお金
イギリスのウェールズに住むカレン・シェラットは、1998年8月に最初の夫であるデヴィッド・シェイクスピアさんと結婚し、娘をもうけた。
しかし、夫婦は7年後に離婚。カレンは2006年9月、2番目の夫となるピーター・シェラットさんと結婚した。ところがピーターさんは新婚生活が始まるやいなや、彼の銀行口座がたびたび底をつくことに不信感を抱いたという。
■3番目の夫と出会う
ピーターさんが問い詰めてもカレンはシラを切り、態度は冷たくなる一方。「彼女がどこで何をしているのか、嘘ばかりつかれていた」そうで、経済的に苦しい日々が続いたという。結婚生活はわずか12ヶ月で破綻するも、数年間、正式な離婚には至っていなかった。
そして2012年4月、出会い系サイトに登録したカレンは、そこでエンジニアのクリストファー・トーマスさんと出会い、4ヶ月間という短い交際期間を経て婚約し、結婚した。
■離婚届が自宅に
クリストファーさんは、当時のカレンについてたくさんの秘密を持っているという印象を受けたが、愛した弱みもあり、目をつぶったまますべてを許していたという。
だが翌年、自宅にピーターさんから離婚届が届き、カレンの重婚が発覚。クリストファーさんはショックで家を出て行った。
しかしカレンは凝りもせず、数日後には再び出会い系サイトに登録。笑顔の写真に呆れたクリストファーさんは警察に重婚を通報し、ピーターさんにも「すべてが嘘まみれだった」と一連の出来事を伝えた。
■共闘意識から強い絆が
共闘意識も働いて、ピーターさんとクリストファーさんは意気投合。今では定期的に飲みに行くなど、良好な関係が続いているそうだ。
ふたりはメディアの取材に「同じ女と結婚し、同じように騙された者同士ですからね」と苦笑い。「あの女のおかげで、今の僕たちの絆があると思うと不思議ですね」と嬉しそうに話している。
なお2014年、カレンは重婚の罪でカーディフ刑事法院にて裁かれ、4ヶ月の服役生活を送ったという。
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（文／Sirabee 編集部・桜田 ルイ）
