フォロワー420万人のインフルエンサーが自殺 誹謗中傷とプレッシャーに打ち勝てず
名声と富に恵まれても親友はいなかったインフルエンサー。満たされない愛と心の虚しさに苦しんでいた。
ビキニモデルとしてブレークし、インスタグラムではスター的存在でもあったインフルエンサーが自殺を図り、31歳の若さであの世へと旅立っていたことが明らかになった。
その死が大きな波紋が広がっていることを『TMZ』『Radar Online』などが報じている。
■驚きの美しさで人々を魅了
死亡が伝えられたのは、超美人インフルエンサーとして鳴らしていたアメリカ・テキサス州ヒューストンのニース・ワイドホーファー(NieceWaidhofer)さんだ。
ブルネットの豊かな髪と彫りの深い顔立ちで人々を魅了し続け、インスタグラムのフォロワー数はなんと420万人を突破していた。
■写真を加工し批判の嵐に
ニースさんはしばらく前、より細く、よりセクシーに見えるようフォトショップで写真を加工したことを暴露され、批判が殺到したため謝罪していた。
超売れっ子としてのプレッシャー、体型が崩れることへの焦り、そして誹謗中傷に押しつぶされそうになるなか、精神のバランスを崩すように。今年5月上旬には、インスタグラムのほとんどの投稿を削除していた。
愛車との自撮り写真、愛犬と一緒の動画を含む3点だけが残り、ページがまったく更新されない様子に、フォロワーの間では「まさか自殺か」と騒がしくなっていたという。
■婚約者とは破局か
すでに削除されたが、ニースさんは2015年6月、ダイヤモンドの指輪を披露しながら婚約者とキスする写真を投稿していた。そこには熱烈な愛の言葉がつづられていたが、結局カップルが結婚することはなかった。
驚くほどの美貌、名声、そして富に恵まれても相談できる親しい友人はおらず、愛が実ることもなく、心のなかは虚しさに包まれている…そんな様子が常に見え隠れしていたようだ。
■遺産で財団を設立
芸能ニュースサイト『TMZ』の取材に、遺族は5月14日にニースさんが自殺していたことを認め、「ニースは誰にも親切で創造力と才能に溢れ、周囲を笑いで包んでくれたが、メンタルヘルス上の問題を抱えて苦しんでいた」と語った。
今後は、ニースさんが残した遺産で精神疾患の研究を行う機関を支援する財団『Peace from Niece』を立ち上げ、慈善活動を行っていく予定だという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)