関東地方で過去最速の梅雨明け 重なる「2018年の灼熱地獄」
気象庁は関東甲信地方で梅雨明けした可能性があると発表。重なるのは2018年の灼熱地獄だ。
■過去最速
関東甲信地方の6月27日の梅雨明けは異例中の異例だ。
関東甲信地方は平年7月19日ごろ梅雨明けしており、昨年は7月16日。今年の梅雨入りは6月6日ごろで昨年より8日も早く、今年は梅雨の“前倒し”状態だったといえる。
■よみがえる2018年の悪夢
この6月中の梅雨明け。気象庁の統計データを見ると、1951年の統計開始以降最も早く、6月中に明けたのは2022年と2018年の2回のみ。
2018年は、早い梅雨明けに加え7月~8月にかけて降水量が少なく、各地で渇水が見られ、利根川水系のダムでは貯水量が減少。
渡良瀬川では約1.5ヶ月、同じく鬼怒川では約1ヶ月に渡って取水制限が行われることになった
■41.1℃を記録した年と…
太平洋高気圧とチベット高気圧がともに日本付近に張り出し続けた同年は、猛暑が日本を襲った記録的な年としても知られる。
東日本における夏場の平均気温が平年比+1.7℃、1946年の統計開始以降最も高い年となっている。埼玉県熊谷市では7月23日に日本歴代最高となる41.1℃を観測、この記録は2020年8月に静岡県浜松市で記録した気温とトップタイで、未だに破られていない。
2018年と違い、電力不足が叫ばれる2022年。この時同様にならないことを祈りたいが…。
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(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)