最悪…異動でムカつく上司と同じ部署に 目からウロコの「対策」があった
人事異動になり、人間関係に悩む人も多い。苦手な上司との「付き合い方」もあって…。
「7月から異動になる。最悪…」「新しい部署、ムカつく上司もいるし、激務なんだけど」──。22年になって半年が経った。会社では人事異動の時期だ。
ネット上では、新天地に移ることに対する消極的な意見も少なくない。特に人間関係に悩む人が多いが、「対策」があって…。
■新しい部署に不安を抱く人も…
この時期、4月に入社した新入社員が研修を終えて配属先が決まったり、入社3~5年目の社員が違う部署になったり、はたまた昇進するケースもある。異動を喜ぶ声がある反面、苦手な上司と一緒になって気分が落ち込む人もいる。
都内の会社で働いていて、7月付けで別の部署に行くことになった30代男性のAさんはため息をつく。「私は入社してから6年間同じ部署でした。志望していたところで結果も出していたのに、異動になってしまいました。しかも、新しい部署にはちょっとクセの強い上司がいて…。上手くやっていけるか不安ですよ」(Aさん)。
■「ストレスが出やすい時期」
産業カウンセラー、特定社会保険労務士の石川弘子さんは、この時期の異動で体調を崩す人も多いと指摘する。「4月に慣れない環境で働いて5月に連休があります。ある程度環境に慣れてくると、4月に根を詰めて働いていたストレスが出やすい時期です。この時期は、転勤等で通勤経路が変わったり、新しい部署でライフスタイルが変わったりすることもあります。残業が多い部署になる、休日が変わるなどで心にダメージを受けてしまうこともあるんです」(石川さん)。
特に、注意が必要なケースについて聞いてみた。「一概に言い切れませんが、新卒で入った1年目の人は学生時代とガラッと変わるのでダメージを受けやすいです。また、昇進や栄転といった形で職場が変わる人もプレッシャーを抱え、『昇進うつ』という言葉があるほどストレスを受けやすい傾向にあります」(前出・石川さん)。
■苦手な上司との付き合い方
新しい環境になって、人間関係に気を遣う人も多い。ときには、苦手な上司と一緒になることもある。
そんな時の「対策」もあるようで…。「相手を変えることはできないという前提に立ち、自分の捉えた方や認知を変えるほうがいいでしょう。例えば、自分の話を全然聞いてくれない上司がいたとします。別の人から見ると、その上司は話を聞いてくれないのではなく、頭の回転が速くせっかちな性格で聞いていないように見えるだけなど、その人にはその人なりの理由があったりします。苦手だと思う人を少し離れたところから見ると、違う捉えた方をすることができます。その人との関係を自分の一方的なフィルターで見ないようにしましょう。自分の認知が変わってくると、相手に対する感情も変わることがあります」(前出・石川さん)。
■「疲れていることに気付く」
とはいえ、どんなに見方を変えても苦手な人もいるだろう。そんな時は無理をしないのが先決だという。
「どうしても合わない人や話しているだけで疲れる人に対しては、近寄らないことも大切です。仕事上関わることはあると思うので、必要最低限のコミュニケーションにして、なるべく関わらないようにしたほうがいいかもしれません。新しい環境で無理に適応しようとすると、過剰適応で疲れてしまうこともあります。自分自身を振り返って疲れている事に気付くことが大切です」(前出・石川さん)。
新天地に移ると何かと気を遣いがちだが、適度にリラックスすることも必要だ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/<a href="https://www.ishikawa-sk.com/">フェリタス社会保険労務士法人代表、 産業カウンセラー・石川弘子さん</a>)