マッチングアプリで詐欺被害にあった男性 大金を送り海外まで会いに行ったが…

被害を訴え出た男性に、警察は「マッチングアプリの被害についてできることはほとんどない」と告げた。

2022/06/20 06:30

マッチングアプリ

カップルの出会いの場といえば、かつては学校、職場、友人の紹介、趣味のサークルなどが中心だったが、近年は「マッチングアプリで意気投合」というカップルが急増している。

だが、ときには悲惨な事例も…。イギリスの『Metro』がある男性の体験談を紹介し、同情の声が集まっている。


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■30代での結婚を望む

体験談が話題になっている男性は、イギリス在住の39歳。プライバシーを重んじて名前などは明らかにされていない。最後に女性と交際をしたのは32歳のときだったそうだ。

「30代には結婚したい」とずっと思っていながら、気づいたら39歳に。さらに新型コロナウイルスのパンデミックで出会いの機会が全くなく、最終手段だと思っていたマッチングアプリに渋々登録することにしたという。

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■アジアの女性に興味

男性は、イギリスの女性たちは気が強く、平気で男を傷つけてくると感じていたそうだ。そこで友人から「その点、アジアの女の子はいいよ」と聞き、国際的な出会いを斡旋してくれるマッチングアプリに登録した。

ほどなくして、男性はシンガポール在住のサンディーさんという女性に惹かれていった。女性は子供を産み育て、安定した人生を望むシーク教徒だといい、WhatsAppを利用してやりとりを続けたなか、すっかり惚れ込んでしまったという。

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■お金を送り続けた男性

数ヶ月後、ふたりは結婚の話もするようになった。女性はイギリスで男性の家族と一緒に暮らしたいと話す一方、現在は弁護士試験に向け猛勉中だと説明した。

そして司法試験の勉強に大金が必要になると言われ、男性は怪しむことなく5,000英ポンド(日本円にして約82万円)を送金した。

男性はやがて公共料金、電話代、自動車保険、そしてローンの支払いまでサポートするようになり、女性から「心臓病と診断されたの」と言われると、医療費として数十万円を繰り返し送ったという。


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■5時間待つも現れず…

そして数ヶ月後に国際線の空の便が再開となり、ふたりは実際に会うことに。男性は心を弾ませながら飛行機に乗り込んだが、シンガポール・チャンギ国際空港の指定された場所に、未来の妻の姿を探すことはできなかった。

女性は大家族で暮らし、祖母の世話もしているため忙しいという話だったが、5時間も待たされた男性から連絡してみたところ、WhatsAppは不通。アプリの運営者から、女性のアカウントが完全に削除されていることを知らされた。


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■次はカナダの女性と…

続いて男性はシンガポールの警察へ。2万英ポンド(約327万円)以上の詐欺被害にあったと訴え出たが、「警察にできることはほとんどない」と言われ、ひどい落胆のなかで帰国した。

しかし、男性はそれでも懲りなかった。マッチングアプリで次に出会ったカナダの女性と10ヶ月の交際を経て結婚したのだ。ところが女性はカナダを離れようとしないため、中身のない結婚生活となっていることを、男性は『Metro』に虚しそうに告白している。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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