カナダの24歳美形俳優に終身刑か 母親を殺害しトルドー首相の殺害計画も
美しい俳優としての人生も、もはや終わりだろう。
大きな瞳がキュートながら、2020年に実の母親を殺害していたカナダ国籍の若手俳優。彼に間もなく、終身刑が下されようとしていることがわかった。
甘いマスクに隠された、人を殺すことへの強すぎる関心。応援していたファンを完全に裏切る人物であったことを、『US Magazine』『CTV NEWS』ほか多くのメディアが報じている。
■典型的な美少年として
カナダ・ブリティッシュコロンビア州出身の俳優ライアン・グランサムは、1998年生まれで9歳のとき子役としてデビューした。
真っ白な肌に大きな瞳の美少年として、2007年から2019年まで1年あたり数本の映画やドラマに出演。最も知られているのは海外ドラマ『リバーデイル』のジェフリー・オーガスティン役だという。
■ピアノを弾く母親に発砲
グランサムは2020年3月、ピアノを弾いていた母親のバーバラ・ウェイトさん(当時64)に背後から迫り、頭部に発砲して殺害。シートをかけた遺体を姉妹に発見させる悪質さや、殺害現場を録画する異様さも世間を仰天させた。
このほど開かれた裁判では、被告の人を殺すことへの強すぎる関心や、殺人事件を起こしたいという衝動を抑えきれない様子が鮮明になった。
■首相や大学生の殺害を計画
グランサム被告は「母親を殺す前に、本当はジャスティン・トルドー首相を暗殺したかった」と自供していた。
3丁の銃と大量の弾薬を車に乗せ、首相が当時いたオタワの邸宅を目指したが、あまりにも遠すぎて断念。かわりに、自身が通っていたサイモン・フレイザー大学で、無差別殺傷事件を起こすことを計画したと明らかにしている。
実行に移すことはなかったが、法廷の誰もがきわめて危険な人物であることを確信したという。
■終身刑の可能性
誰もが「バーバラさんは大変すばらしい人格者。息子を心から愛していました」と証言し、この事件は親子間の衝突など犯行動機となるものが見えてこなかった。
グランサム被告の凶暴な人格と、人を殺してみたいという欲求を疑う陪審員はおらず、あっけなく有罪の評決が下され、多くのメディアが「続いては終身刑を言い渡されるだろう」と報じている。美しい俳優としての人生も、これでは完全に終わったようだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)