つけ麺、さばの照り焼き、ハヤシライス… 「快活CLUB飯」が進化しすぎていた
快活CLUBのフードメニューがリニューアルした。運営会社に話を聞いてみると…。
これまで、トルコライスやチキン南蛮丼、たらこと舞茸のパスタなど、ファミレス級の本格的メニューを取り揃えていた快活CLUB。そんな同店がフードメニューをリニューアル。
和食、洋食、中華まで本格的な料理が並んでいて…。
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■つけ麺が登場
快活CLUBは、47都道府県に展開している大手ネットカフェチェーン。最近は昼間のリモートワークにも対応していることで人気を博している。
同店の強みは、食事メニューの豊富さだ。いまはどのネカフェもフードに力を入れているが、その中でも快活CLUBは特においしいメニューを揃えていると前々から評判。4月11日から6月12日の期間限定で販売されたまぜそばのクオリティーも高かった。
13日から、つけ麺専門店「三田製麺所」が監修した濃厚豚骨魚介つけ麺が全国約400店舗で販売されている。つけ麺は870円、ご飯セットでも980円と格安だ(表示は税込価格)。
■クオリティーの高さに衝撃
しかも、このつけ麺は期間限定ではなく、当面変わらないグランドメニューに加わったのだ。ラーメン好きの記者はその味を確かめるべく6月中旬、都内の快活CLUBに足を運んだ。
麺の上にねぎ、のり、かつお節が乗っていて、スープはややドロっとしていて本格的。ひと口食べて驚いた。
スープは豚骨魚介系で見た目に違わず非常に濃厚でコクがある。麺はもちもちした食感の太麺でスープによく合う。
具材は大きなメンマとゴロッとしたチャーシューが入っているのだが、チャーシューに脂が乗っていて柔らかく絶品だった…。
つけ麺と一緒にコショウとラー油がついてくるため、スープに入れてピリ辛にすることも可能。最後まで飽きることなく完食した。
■快活フロンティアに話を聞いた
前回のまぜそば同様、相変わらずのクオリティーの高さに驚きつつ、ふとメニュー表を見て料理が増えていることに気付いた。じつは、つけ麺の発売と同時に快活CLUBはフードメニューをリニューアルしたのだ。
洋食レストラン「たいめいけん」茂出木浩司シェフが監修したハヤシライス(650円)や鶏と野菜の甘酢あん(ご飯セット720円)、さばの照り焼き(ご飯セット720円)など、まるで定食店のようなラインナップ。快活CLUBを運営する快活フロンティアは、グランドメニューの新メニューは33種類に及ぶと話す。
「チキン南蛮丼やハンバーグ丼などのミニサイズを導入しました。ここ数年、女性のお客様が増えており、『ミニサイズを入れてほしい』という声をいただいていました。もともと量が多く、揚げ物メニュー中心だったため、食べ残してしまうお客様もいました。その辺りを改善するために導入しました」(快活フロンティア広報担当者)。
■健康志向も影響か
彩り豊かな鶏と野菜の甘酢あんは女性客に人気だという。
「じつは、10年前にも野菜を取り入れたメニューを出したことがあったのですが、当時は売れ行きが良くありませんでした。最近は健康意識が高まったこともあり、メニューにきんぴらを添えています。女性のお客様に限らず、テレワークやリモートワークが増え、運動する機会が減ったことで食事に気を遣われる方が増えたのかもしれません」(前出・快活フロンティア広報担当者)。
これから昼食の選択肢に迷ったときは、快活CLUBに行くのもありかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)