東京ドーム430個分超の山火事起こした男が逮捕 原因はトイレットペーパーの不始末か
トイレの後始末が思わぬ大火災に発展し、焼け野原が広がってしまった。
アメリカ・アリゾナ州の国有林で5,000エーカー(約20平方キロメートル)の山火事を起こした疑いで57歳の男が逮捕された。
男は林の中で使用済みのトイレットペーパーを燃やしていたと、代理人に語っている。『LA Times』『Independent』などの海外メディアが報じた。
■大きな火事で住民も避難
12日の午前10時頃、アリゾナ州フラッグスタッフの北にあるココニーノ国有林で、東京ドーム432個が収まるほどの大きな山火事が観測された。
緊急事態当局の発表によると、強風によって煽られた炎が勢いよく燃え広がったため、ココニーノ郡の住民数百名が避難を余儀なくされたという。
■火災から逃げる車に…
火災報告から1時間もたたないうちに、現地に派遣されていた保安官は、1台のピックアップトラックが火災発生地域から逃げ出しているのを発見した。
保安官が車を止めて運転手の男に質問をしたところ、国有林でキャンプをしていたところ山火事に遭遇したと語ったという。
■火元はトイレットペーパー?
のちにルイジアナ州に住むマシュー・ライザーと特定されたドライバーの男は、土曜日の正午に使用済みのトイレットペーパーをライターで燃やし、岩の下に置いたと話した。
彼は保安官に「火が一晩中くすぶるとは思っていなかった」とも話し、また地域全体に設置されていた「たき火禁止」の標識にも気づいていなかったと説明している。
男は車の捜索に同意しており、車内からはマリファナと、トイレットペーパーを燃やすのに使用したライターが見つかっている。
■周辺では別の火事も
連邦政府の告発文によると、ライザーは違法な火災を発生させ、米国森林局の所有する土地に侵入し、規制された物品を所持していた疑いで逮捕されたという。
なお、同地域では他にも2件の火事が同時に発生しており、月曜時点で火の勢いは一切衰えていない。この3つの火災は合流し、やがて一つにまとまるものと見られている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)