多忙な現代の女性に無月経経験者が増加中 「英国では3分の2に及ぶ」との調査も

調査では、「無月経は性感染症が原因」「無月経なんて作り話」などと誤った認識を持つ女性も目立った。

腹痛・生理痛・月経痛

大都会で生きる女性たちは、食生活が乱れがちで、睡眠時間も少ない傾向にあるといわれている。仕事や学業がどんなに忙しくても趣味の時間を確保し、結婚後も仕事を続け、さらに「家事も育児も手を抜かない」という完璧主義の女性も…。その結果、健康状態がガタガタという女性が今、急増中だという。


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■「無月経をもっと知って」

現代を生きる女性たちのため、さまざまな情報を発信してきたイギリス・ロンドンの「Love Fresh Cherries(以下LFC)」。無農薬のサクランボを栽培する農家とタッグを組み、正しい栄養摂取や健康維持に関する助言を行ってきた非営利団体だ。

イギリスのメディア『Metro』によれば、女性たちにもっと無月経について関心を持ってもらおうと、LFCがこのほど『No Period, pants』というキャンペーンをスタートさせたという。

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■周期の狂いだけじゃない

LFCが最近行った調査によると、イギリスの18~50歳の女性の約半数となる48%が月経周期の狂いに悩み、3分の2となる62%が3ヶ月以上の無月経を経験しているとのこと。

妊娠やピルによるホルモンコントロール、そして閉経間近の無月経もある。だがイギリスの国民保健サービス(略称:NHS)によると、いわゆる「続発性無月経」の問題を抱えている例がますます増えているという。

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■続発性無月経とは

続発性無月経は、強い精神的ストレス、食生活の乱れによるビタミンやミネラルの不足、そしてダイエットや激しい運動による急激な体重減少などが原因となって起きる。

これを放置するとやがて卵巣機能に異変が生じ、妊娠しにくくなり、長期にわたれば骨粗鬆症やがんを発症するリスクも上昇。ライフスタイルの改善で自然に月経が戻ればひと安心だが、卵巣機能に異変をきたした場合は専門的な投薬治療が必要になるそうだ。


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■無知とスタイルへのこだわりと

この調査で浮き彫りになったのは、「無月経は性感染症が原因」「無月経なんて作り話」などと誤った認識も目立つこと。そして痩せ願望の女性がとにかく多いことだった。

運動する女性の57%が、理由を「肥満では社会に受け入れられない」「痩せてきれいになりたい」とし、18%が「1日のカロリー摂取を1,000キロカロリーに制限」と回答。その一方、85%が「もっと女性の健康に関する情報や教育を」と求めていることもわかったそうだ。


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■3ヶ月以上なら要注意

無月経の女性を対象に、本来の健康を取り戻すようライフスタイルの見直しを指導する『Female Feel Good Club』のクロエ・ホジキンソンさんも、そのキャンペーンに賛同するひとりだ。

「多くの人が『無月経なんて聞いたことがない』と言いますが、私は何千人もの経験者を知っています」「妊娠検査が陰性で3ヶ月以上無月経のとき、45歳前に月経が終了したとき、あるいは55歳を過ぎても閉経しない場合は、必ず婦人科を受診するようにしてください」と話している。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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