「自閉症の息子も外遊びがしたい」 ご近所からの苦情に嘆く母親へ応援の声多数
元気な子供に「静かに」「走らないで」と言うなど無理な話だ。
「子供は風の子」という表現は、古いのだろうか。ゲームやタブレットが普及し、外で遊ぶことが少なくなった現代の子供たち。週末にもかかわらず、公園がガラガラなことも珍しくない。
そんな中、ある母親の元に、外で遊んでいたわが子について近隣住民から苦情が飛び込んできたという。ちょっと嘆かわしい話題をイギリスの『Mirror』が報じた。
■キックボードが大好きな子供たち
子育て世代が集う人気掲示板の『Mumsnet』に、このたびある母親から「子供たちがキックボードに乗っていたら、近隣の女性から苦情がきてしまった」という書き込みがなされた。
外遊びが大好きだという女性の娘と息子。ふたりはキックボードにハマっており、自宅周辺を元気いっぱいに乗り周り遊んでいた。そんなある日、近所に暮らす女性が非常に怒った顔で自宅に現れたそうだ。
■息子には自閉症が…
投稿者の女性は、そこで「お子さんたちがキックボードに乗るのはいいんだけれど、うちの前を通るのだけはやめてもらえるかしら?」と言われてしまった。歩道ではなく、道路を走らせてとまで注文されたという。
たまらず「キックボードは歩道を走っていいと条例で決められています」と言い返し、息子は自閉症のため、言いきかせても伝わらないことがほとんどであることも説明した。
■「歩道の制限は理不尽では?」
しかし相手はそれを理解しようとせず、らちが明かないなかで何とか帰ってもらったそう。
娘にはその女性宅の前を避けるように伝えたが、歩道や道路は公共の部分で、いち住民にあれこれ指図を受けるべきことなのか。釈然としない女性は、掲示板に「これって理不尽ではないですか?」と意見を求めた。
するとその女性について「歩道を自分の敷地だと思っているのか」「車を傷つけたとかならまだしも、ずいぶん身勝手だ」と批判の声があがった。
■「心が狭くて哀れ」という声も
また「現代の子供たちはもっと外へ出て」「そんな苦情は無視して、もっと自由に子供たちを遊んでいいのよ」と、外遊びをしたがる子供たちを応援する声も。
さらに「知らない子供でも、遊んでいるのを見るだけで元気がもらえます」「昔は思い切り自転車を乗り回し、ボールで遊べたのに…」「心が狭くて哀れなご近所さんね」など、さまざま意見が書き込まれた。子供たちには、やはり元気な風の子でいてほしいという人は多いようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)