光り輝く蜘蛛のような機械の「正体」に驚き 夜中に役立つ優れものだった

「ベッドサイドランプが歩いたら…」妄想を現実に変えた投稿がツイッター上で話題になっている。

2022/06/09 05:30

■制作に至った理由とは


単刀直入に「歩くベッドサイドランプ」の制作に至った理由を尋ねたところ、「普段から生活の中で『本来動かないものが動くことによって便利になるシーンはないだろうか』と考えていまして、いくつかの案の中からベッドサイドランプに着目しました」と語るlaniusさん。

「もし普段動かないランプが動いたら、人が必要な場所に必要なだけの明かりを提供してくれるし、それだけでなく、暗い中を同伴して歩いてくれる頼もしいパートナーとして『安心感』に寄与できるのではないか、と思いついたからです」と明確な意図を持って制作にあたったという。


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■ポイントは「心がある」

laniusさんのアカウントを覗くと、様々なマシンを制作していることが窺える。

元々は「『心がある』と感じられるような人工物を作りたい」という思いからスタートしたそうで、「最初は簡単なデジタル生物やペットロボットを作ったり遊んだりしていたのですが、毎回飽きて使わなくなってしまいました」となかなか思うような成果は得られなかったという。

あるとき「これは人工物に愛着や『心がある』と感じないから使わなくなるのではなく、使わないから心を感じるようにならないのではないかと思うようになりました。そこで飽きに関係なく、日常で使い続けられるような、生活の役に立つ人工物を作ろうと思ったのがきっかけです」と、生活に役立つという一つの軸が定まったのだとか。


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■陰では苦労も…

今作のお気に入りのポイントを尋ねたところ「シンプルなランプの形状と有機的な脚の組み合わせがちょっと奇妙に見えておもしろいのではないでしょうか」と語る。

クオリティの高い作品だが、陰では苦労もあったという。「動かしたい家具や家電に目星をつけて、そこに接続できるような脚を設計・開発するのですが、形状や重量に制約があるので、いい素材を見つけるのには少し苦労します」「脚には大きな負荷がかかるので、途中で壊れてしまったり、思うように歩けなかったり」と試行錯誤を繰り返して完成したわけだ。

斬新な作品は大人の好奇心をくすぐるが、「(機械に)慣れてきたこともあり「かわいい」「楽しい」といって触れ合ってくれています」と小さな子供の心も響いているという。斬新な作品を生み出すlaniusさんの今後の発明にも期待が高まる。

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(取材・文/Sirabee 編集部・ステさん

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