怒声あがる上島竜兵さん“自宅中継”騒動 同じ体験をした「遺族」はどう見たか
上島竜兵さんが亡くなって間もなく一ヶ月。とある女優の母を亡くした遺族は、過激化した報道をどう見たのか。
お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部メンバーの上島竜兵さん(享年61)が急逝し、まもなく1ヶ月。死去当日、一部報道陣が上島さんの自宅前で生中継した問題について「配慮がない」「迷惑なだけだろ」とネットでは怒りの声が噴出したが、同じ体験をした芸能人の“遺族”はこの騒動をどう見ていたのか。話を聞いた。
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■自宅前にレポーター
上島さん死去の衝撃的なニュースが日本中を駆け巡った5月11日。フジテレビ系『めざまし8』、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』は、当日朝から上島さんの自宅マンション前にレポーターを立たせ“自宅中継”を行った。映像には自宅前を往来する地元住民らの姿が映っていた。
現地の大まかな位置情報に加え、時折上島さんの部屋と思われるマンションの一室をアップにするなどもあり、ネットからは「やりたい放題やん」「これは無い」とバッシングの声が数多く上がる事態に。物議を醸した。
■「真摯に受け止める」
それら報道に厚生労働省も反応。同日、自殺発生場所を詳細に伝えないことなどを記した「自殺報道ガイドライン」厳守を求める注意喚起を1日2回に渡って発信。
フジテレビ・金光修社長は定例会見(5月27日)で「注意喚起を真摯に受け止める。最大限配慮していきたい」、テレビ朝日・篠塚浩常務も定例会見(5月31日)で「ガイドラインを踏まえての報道だったが、今後はより慎重に対応していく」とそれぞれ説明するに至った。