約1割の女性が経験する性交後出血 「安心するためにも受診を」と専門医
性交後出血を訴える女性のうち、子宮頸がんや膣がんが発見される確率は高いのか。
イギリスのメディア『Metro』が、このほど女性の性交後出血について報道。女性同士でも聞きづらい症状だけに、「知ることができてよかった」と話題を呼んでいる。
かつて『Cleveland Clinic/Women’s Health』に掲載されていた解説も交え、ご紹介する。
■不安で受診する女性たち
話題になっているのは、初体験による出血ではなく、月経に関連しない性交後の出血のこと。明らかに真っ赤な血だけでなく、下着にわずかな点や汚れがつくものも「不正出血」とみなされる。
『Metro』によれば、なんと女性の約10%が性交後の出血を経験。しかも、不安に感じて婦人科を受診するも、ガンではないと診断される女性がとても多いという。ただし出血の原因がわからず、性行為が怖くなってしまったという女性も少なくないようだ。
■原因は多岐にわたる
まずは、ロンドンでGP(総合診察医)を開業しているカンディ・エジオフォー博士が、ずばり「性交後に出血することはままある」と解説。原因として、若い女性ではクラミジア感染症が多く、閉経後では膣の乾燥から60%超の女性が出血を経験しているとのことだ。
さらに、英国王立産婦人科医協会の産婦人科医であるナランドラ・ピサル博士は、「月経前後や、経口避妊薬を服用する女性にやや多く、また子宮頸管ポリープ、子宮頸部外反症、子宮膣部びらんも原因だ」と指摘している。