「会社・学校行きたくない」は五月病のリスク? ”治療法”を専門家に聞いた
気分が沈んだり、無気力になる五月病。専門家によると、対処法もあって…。
■1日のよかったことを記録
では、五月病にならないためには、どうすればいいのだろうか。
「生活習慣を早寝早起きにすることです。朝早く起きてウォーキングしたり、朝日を浴びて自然を感じながらストレッチするのもいいでしょう。歩いたり、走ったりすると血流がよくなり、気分も晴れますからね。暑くなってきてシャワーで済ませる人も多いかもしれませんが、お風呂にゆっくり浸かることも大切です」(前出・日比さん)。
やはり何事も「規則正しい生活」がベースになるのだろう。前出の日比さんは、友達と遊んだり、仕事ばかりするのではなく、1人の時間を作ることも大切だと指摘する。
「ノートにその日よかったことを記すといいでしょう。日本人はすぐ欠点ばかり見つけ出して、せっかく幸せなのに否定してしまう傾向があるので、いいことを書くようにします。『誰かとこういう話ができてよかった』『好きな人ができた』『今日は気持ちいい天気だった』など、1日でよかったことを集めていくと気分が晴れますからね」(前出・日比さん)。
■五月病の「治療法」とは…
では、五月病の症状が見受けられた場合はどうすればいいのか。
「その場合は、気分的に落ちるところまで落ちてしまったほうがいいでしょう。逆に対処しようとすると、真面目な人は緊張してしまいますからね。まず、自分が精神的に落ちていることを認めて、何が原因かノートに記録するんです。『休んでしまってもしょうがない』と頑張ってきた自分を褒めて、頭の中を整理することが大切です。また、身体がダウンしたときは早めに布団に入るのがいいでしょう。眠れなければ目を閉じるだけも構いません。目を閉じるだけでも、目の疲れが取れて、後頭部の硬さも和らぎますからね」(前出・日比さん)。
学校の勉強、仕事、人間関係──。新生活が始まってさまざまなことに追われるが、ときには立ち止まることも必要なのかもしれない。
【取材協力】
頭痛セラピー協会 代表、日だまり整体院 院長、東京子ども頭痛 院長・日比大介さん。
頭痛を手で改善する治療法 頭痛セラピー「日だまりショット」を考案。
自律神経にアプローチする治療法で20年以上薬をやめられない頭痛を改善したり、病院に行っても治らない頭痛患者を救った実績がある。詳細は公式ホームページ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)