スーパーでまさかの光景… 6月の値上げラッシュ前日、「棚から消えたもの」
またしてもあらゆるものが値上げする。前日にスーパーでは「買い占め」が起きていて…。
夏のような暑さも珍しくない昨今。明日からいよいよ6月を迎えるが、気分が晴れない人も多いのではないか。春の値上げに続き、またしても身の回りのものの値段が上がるからだ。
初夏の「値上げラッシュ」前日、スーパーの棚をのぞいてみると…。
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■3,000品近く値上げ
原材料価格や原油高によって、4月1日から食品や日用品が値上げしたのはご存知の通り。6月に入るとその波はさらに広がっていく。
日清食品のカップヌードルは193円から214円に、ブルドックソースの中濃ソース500ミリリットルは360円から380円、ミツカンの穀物酢は172円から180円になるなど、さまざまなものが値上げする(金額はすべて税別価格)。帝国データバンクがまとめた食品主要105社を対象にした調査によると、5月19日時点での値上げ品目は8,385品目。
6月から7月にかけて値上げする商品は3,104品目となっている。
■カップ麺が売れていた
そんな初夏の値上げラッシュ前日の5月31日、都内のスーパーを訪れた。4月の値上げ前日には、ケチャップなどが棚から消えていた。
今回、まず目についたのがカップ麺コーナー。日清の麺食品シリーズとマルちゃんの豚汁うどんがなくなっていた。いずれも1日から値上げすることが発表されていた。
人気のカップ麺のため、値上げ前に買っておきたい人が多かったのかもしれない。
■値上げ前の商品もなくなって…
調味料コーナーに行くと、ミツカンのすし酢とカンタン酢に品切れの札が。こちらも6月の値上げが発表されていた。
同じく「酸っぱいもの」つながりでポッカレモンも品切れに。ただ、同商品は6月1日からではなく、8月1日納品分から値上げする。ある程度期間があっても、買えるものは買っておきたいのだろうか…。
■「棚にあるもの」にも変化が…
「棚にあるもの」でも売れているものがあるようだ。都内のスーパーで働く店員が語る。
「7月以降に値上げするサラダ油も売れていますよ。品切れになることはありませんが、最近買う人が増えた印象です」(都内スーパーの店員)。
重いものは余裕のあるうちに、前もって買っているのかもしれない。春から始まった「値上げラッシュ」の波が収まるのはもう少し先になりそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)