バーミヤン、天津チャーハンに絶賛の声 本社に聞いたメニュー入りまでの”裏側”
バーミヤンの新メニュー・天津チャーハン。この料理が加わったのには、熱い思いがあって…。
4月21日にグランドメニューを一新し、値下げに踏み切った人気チェーン店のバーミヤン。新たにメニューに加わった天津チャーハンが「おいしい」と好評だ。
この料理がメニュー入りするまでの「裏側」を聞いてみると…。
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■新メニューも安い
原材料価格高騰によって、さまざまなものが値上げする中、バーミヤンはまさかの値下げに踏み切った。バーミヤンラーメンが598円から549円、天津飯は659円から598円に。
さらに豚肉たまご炒め(549円)、3種合わせ味噌ラーメン(598円)など、新メニューもリーズナブルな価格で登場。天津チャーハンもその1つで、同メニューは白いご飯の上に玉子とあんかけを乗せた天津飯とは違い、中のご飯をチャーハンにした料理。それでも、値段はなんと699円と格安だ。
ネット上では「バーミヤンの天津チャーハン無限に食える」「この世で1番美味しい食べ物」「バーミヤンはどんどんクオリティ上がってる」「天津チャーハンまじでおいしいからオススメ」など、絶賛する声が多数あがっている。
■あんとチャーハンの相性抜群
人気メニューの味を確かめるため、都内のバーミヤンで天津チャーハンを注文。お店でメニューを眺めると改めて安さを実感するが、天津チャーハンにはなんとスープバーが付いてくる。これはうれしい…。
待つこと数分で、注文の品が到着。ひと口食べて、玉子のふわふわさに驚く。
玉子の上にかかっているあんは醬油ベースで、カニが入っている。熱々で濃厚なあんに対して、チャーハンはパラパラであっさりした味付け。全体のバランスを考えて調整しているのだろう。
大きな玉子が乗っているので食べ応えがあるが、チャーハンがさっぱりしていることもあって、あっという間に完食してしまった。
■すかいらーくに問い合わせた
天津チャーハンは、いかにしてバーミヤンのメニューに加わったのだろうか。すかいらーくに問い合わせた。
「バーミヤンのチャーハンシリーズはお客さまから大変厚い支持をいただいております。王道・チャーハンは不動のベスト3に入り、現在販売している台湾大からあげチャーハンも、香味醤油をかけてちょうどおいしくなるよう薄味で仕立てたものですが、全メニューのベスト10に入る大ヒット商品になっております。この薄口チャーハンを活かした新タイプを検討した結果、ふんわり玉子とあんかけをかけ、楽しさが重なる天津チャーハンを導入することといたしました」(すかいらーくホールディングスプロモーション担当)。
■1か月で人気メニューに
主力メニューをさらに強化しようという姿勢がうかがえるが、現在飲食業界は厳しい状況にある。その中で、699円とリーズナブルな価格にした理由を尋ねた。
「バーミヤンでは、この春に人気のメニューをはじめとする多彩なラインナップにおいて、お客さまにさらにおいしく、お手頃にお楽しみいただきたいという思いから、グランドメニューのリニューアルを行いました。パラっと炒めた薄味の塩チャーハンをベースとして、ふんわり焼いた玉子に自家製あんをかけたボリュームたっぷりの自信作をより多くのお客さまにお召し上がりいただきたく、お手頃価格で提供しています。販売数も大変好調で、飯物のなかでも人気のメニューです」(前出・すかいらーくホールディングスプロモーション担当)。
逆境下で生まれた天津チャーハンには、バーミヤンの熱い思いがこめられていた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)