VR空間で「キス」が可能に? 口を覆わず唇に振動を伝える装置がスゴい
多くの人が待ち望んでいた次なるVRデバイス? 振動を口先や口内に伝え、「キス」まで再現してしまう装置が開発される。
近年凄まじいスピードで進化を遂げているVR(仮想現実)の世界で、ついに現実のような「キス」の感覚が再現可能な装置が発表され、話題を集めている。
『ED Times』『INTERESTING ENGINEERING』などの海外メディアが報じた。
■注目されるメタバース産業
Facebookが「メタ」へと社名を変更したことを皮切りに、マイクロソフト、Nvidia Omniverseなど多くのテック企業が、仮想空間「メタバース」の世界に注目している。
この産業は2024年までに8,000億ドル(約100兆円)の巨大市場になるとも言われており、多くの人が「インターネットの次なる進化形」だと信じている。
そんな「Web3.0」とも言えるこの時代、技術の進歩によってメタバースと現実世界を隔てている壁は、かつてないほど薄く曖昧になってきているという。
■手の感覚ばかりじゃない
メタバースを楽しむためのVR機器が日々進化していく中で、特に「触覚のフィードバック」を伝える分野のテクノロジーは目覚ましい進歩を遂げてきた。
これまでは触覚のフィードバックはコントローラーを持つ手の感覚に集中していたが、ついに、キスをする唇の感覚が仮想空間上で再現されることとなったのだ。
カーネギーメロン大学のフューチャーインターフェースグループが開発した装置は、口に何も覆うことなくキスの感覚を再現することが可能だという。
■将来のVRに標準搭載か
市販のVRヘッドセットを改造し、ゴーグル下に特殊な機器を装着したこのデバイスは、何列も並んだ超音波振動子によって、口先や口内にまで振動を伝えることが可能だ。
この技術は目新しいものではないが、これまでにVRヘッドセットを介して口で使用した前例はないという。グループの研究者は「このデバイスは非常に実用的で、消費者に優しい方法で将来のヘッドセットに統合できます」と語っている。
■口以外にも応用可能
このデバイスの主な用途は、キスにとどまらない。既存のVR装置を大きく飛躍させる可能性があり、将来的には全身の感覚フィードバックに応用できる余地があるという。
デバイスのデモ映像では、装置から送られる振動によって、流れる水に口をつける感覚、歯ブラシで歯を磨く感覚などがフィードバックされる映像が映し出されている。
また、SNSでは「早く商品化して」「これこそ待ち望んでいた装置だ」「次はキスする相手を見つけなきゃ」など、多くのVRユーザーから期待の声が寄せられた。
■口の感覚を再現するデモ映像
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)