10代の少年投資家に世界が注目 7歳から始め初心者にアドバイスも

「買い物をするより投資のほうが楽しい」と少年は話す。

パソコンを観る男の子

「興味はあるけれど、難しそう」「勉強せずにやって失敗したら怖い」などの理由で、投資をなかなか始められないという人は多い。しかし、このほど弱冠12歳の少年がポッドキャストで初心者向けのアドバイスを語り、大きな注目を集めた。シンガポールの『AsiaOne』が報じている。


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■ウェブ教材も開発

注目の少年は、シンガポールに住むリシ・ヴァムダッドくん(12)。7歳から投資を始めた投資家で、投資や金融を学びたい子供向けのウェブ教材『Easy Peasy Finance』の開発者でもある。

そんなリシくんは、このたび金融やビジネス系のポッドキャスト『Money and Me』に出演。投資を始めたきっかけについて、「両親が僕の目の前で、よくお金の話をしていたから」と話した。

投資の勉強をしてから、少ない額ではあったが7歳で実際の投資に挑戦。お金が増えることの喜びを知った今では、「買い物をするより投資のほうが楽しい」そうだ。

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■「ただし購入は自己責任で」

始めの頃は個別株を買っていたリシくんだが、現在はアメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社のあるインデックス・ファンドへ投資を続けている。各社の株価をチェックする必要がなく少額から投資できるため、初心者に勧められることも多い金融商品だという。

ただし世界情勢、景気、株の値動きについて正しく予測できる人はいない。投資は必ず自身の判断、自己責任において行ってほしいとしている。

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■日々の変動は気にしない

投資は老後の資金のためというリシくんは、株価が暴落しても気にしない。日々の変動もチェックしていないといい、そこで「ドルコスト平均法」の考え方を説明した。

ドルコスト平均法とは、ひとつの金融商品に定期的に一定金額を投じることで、平均購入単価の引下げを期待する手法のこと。同じ投資額なら、株価が下がるほど多くの株を取得できるため、「株数がもっと増える!」とポジティブに考えるのだそうだ。

現在、毎週平均12シンガポールドル(日本円にして約1,100円)を分配金として受け取り、そのすべてを再投資しているという。


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■初心者へアドバイス

最後に投資初心者へのアドバイスを求められると、リシくんは「できるだけ若いうちに始める」ことを挙げた。収入が安定して余裕資金でと考える人が多いが、「複利を利用するなら早い方が得」とのことだ。

また、「初心者は『ミーム株』や『今年のベスト株』といったものに注目しがちだが、いわゆるトレンド株に騙されず、信頼できる優れた商品を選び、長い目で見ての長期的な投資に集中して」とも。

世界では、こうした少年投資家の言葉に刺激を受け、投資に興味を持つ子供たちがますます増えそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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