激怒した父親が18歳娘を殺害 「結婚は自分の好きな人とする」と抵抗され
容疑者は警察が搬出するまで、わが子の遺体のそばから離れなかった。
子供の結婚相手は父親である自分が決める、それしか頭になかったインドの男が娘を殺害し、逮捕された。その考えに娘が逆らったことが原因だと『Daily Pioneer』『India Today』などが報じている。
■娘の喉を刃物で切り裂く
インド・ウッタルプラデーシュ州のラーエ・バレリ市で6日、自営業を営む父親が18歳の実の娘に激怒し、刃物で殺害するという事件を起こした。
娘は喉をいっきに切り裂かれており、その残虐さにもかかわらず、父親は「親の許しを得ず、勝手に男と交際していた娘のほうが悪い」と張しているという。
■雑貨店にやって来る青年と…
事件を起こしたビジャイ・クマール容疑者は、同市のグルバクシュガンジという村で雑貨店を経営し、娘のジョティさんもよく店を手伝っていた。
そんな中、最近になってダーメンドラさんという青年がたびたび来店するようになり、ジョティさんと親しげに会話して帰っていく。ふたりが恋愛関係にあることは明白だったという。
■結婚観の相違で口論が激化
ビジャイ容疑者はジョティさんに「親の勧める相手と結婚しろ。勝手な男女交際は許さない」と説教し、一方のジョティさんは「恋愛は自由。好きになった男性と結婚したい」などと抵抗した。
口論は激化し、怒りを抑えられなくなった容疑者はその後、排泄中のジョティさんを刃物で急襲して命を奪った。
■しかし娘の遺体から離れず…
「娘が結婚について親に抵抗するなど許されない」と名誉殺人を主張するクマール容疑者だが、通報から警察の到着、遺体の搬出まで、娘の遺体のそばにずっと座り続けていたという。
娘は親や親族が持ってくる縁談に従うべきだと考える親世代と、自由な恋愛と結婚を望む若者。インドでは、その埋めがたいジェネレーションギャップゆえに悲劇的な事件が起きることが度々ある。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)