父親が彼氏を守ろうとした娘を誤って刺殺 愛する存在を奪われ嫉妬に駆られたか
娘の彼氏をかねてから敵視していた父親。その嫉妬が大きな悲劇をもたらした。
このほどアメリカのフロリダ州で、悲劇的な恋愛物語の1シーンかのような事件が起きてしまった。誤って自分の手で娘を死なせてしまった父親は今、呆然自失の状態だという。
警察がFacebookで事件について報告し、それを『NEW YORK POST』が全米に伝えた。
■事件は日曜日の夜に
その殺人事件は、ピネラス郡クリアウォーター市にあるベイ・コーヴ・アパートメンツという集合住宅で、現地時間の8日の午後7時すぎに起きた。
逮捕されたのは、世帯主であるローレンス・ランデル・グリーン(51)。娘のシドニー・グリーンさん(22)を誤って殺してしまったのだ。
■刃物を手に取った父親
ローレンス容疑者はその夜、シドニーさんの彼氏と口論になり、それが激化すると殺意をむき出しに刃物を手に取った。
あわてたシドニーさんは、父親の蛮行を止めようとして間に割って入り、腹部を刺された。モートン・プラント病院に救急搬送されたが、出血がひどく死亡が確認されたという。
■口論の原因は…?
愛する娘を自分の手で死なせて逮捕されたローレンス容疑者は、過失致死罪で起訴され身柄をピネラス郡の拘置所に送られた。
クリアウォーター警察は、Facebookでも事件の概要を報告するのみにとどめており、メディアの取材にも娘の彼氏の名前や口論の原因について明かしていない。
■娘をひたすら溺愛
シドニーさんを溺愛し、長きにわたり「娘にとってのヒーローは父親である自分」と強く自負してきたというローレンス容疑者。事件の背景には、娘を盗られたといった嫉妬の感情もあったとみられている。
SNSでもシドニーさんへの愛情を頻繁に表現していたが、彼女が22歳の誕生日を迎えた今年2月には、「娘とは22年間、信じられないほど素晴らしい関係を築いてきた。私にとって娘はエネルギー、炎のような存在だ」などとつづっていた。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)