『正直不動産』原作と違うストーリーも… 垣間見える「木下ほうか騒動」の影響
『正直不動産』では原作と違うシーンが見受けられる。「木下ほうか騒動」の影響か…。
山下智久主演のドラマ『正直不動産』(NHK)が好評だ。コミカルなストーリーながら不動産業界に関する知識が身につくシーンも多く、視聴者を飽きさせない。
だが、回を重ねるにつれて、「木下ほうか騒動」の影響が垣間見えて…。
■放送1週間前の降板
『正直不動産』は、山下演じる営業成績ナンバー1を誇る敏腕の不動産営業マンが、ある日祠(ほこら)を壊したたたりで嘘がつけない体質になり、悪戦苦闘しながらも正直な営業スタイルで客と向き合っていく物語。毎回、本当のことを早口にまくし立て、トラブルに見舞われる山下のコミカルな演技が好評だが、放送前には「事件」があった。
山下の課長役で出演予定だった俳優・木下ほうかが、「性加害」報道によって放送1週間前に降板になったのだ。NHKは、撮り直しはせず、木下の出演シーンをカットして対応。
彼の存在が消えていることでも話題になったが…。
■原作と違う展開が
あるテレビ局関係者は、物語が進むにつれて「木下騒動」の影響が出ていると話す。
「5月3日の放送回で、山下さんの後輩役・福原遥さんが関わるストーリーでそう感じました。福原さんのお父さんがライバル会社の不動産営業マンに欠陥住宅を紹介されるシーンがあったのですが、原作だと木下さんが欠陥住宅を売りつけるはずでした。木下さんは山下さんに不正を指摘されて会社をクビになり、ライバル会社に転職し、敵として再会するんです。木下さんの件を受けて、細かくストーリーを変更したのかもしれませんね」(テレビ局関係者)。
木下はバラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)の嫌味な上司「イヤミ課長」でおなじみ。かつての同僚に対峙する役はたしかに、そんな彼のイメージに合う気がする…。
■顔が映らない謎の人物が…
前出のテレビ局関係者は、やはり3日の放送回で違和感を感じる場面があったと指摘する。
「物語の終盤、山下さんのところに誰かが来るシーンがあったのですが、なぜか手元しか映っていませんでした。その人は『これ、社長から頼まれれたログインデータ。何かあったら私、中島までね』と名乗ったのですが、なぜか顔は出ず、声も後から付け加えたような不思議な声質でした。今まで中島という人物は出ていませんが、これから明らかになるのでしょうか…」(前出・テレビ局関係者)。
ネット上でも、「資料を渡した中島って誰だよ…」「顔は映らないしセリフも不自然だし、原作にいないキャラが出てきた…」「中島って…あっ…察し」「木下さんの部分うまくまとめたのかも」など、謎の人物を推測する声があがっている。
■木下にスポットを当てた話も
ある制作会社関係者は、木下は重要なシーンに関わることが多かったと話す。
「山下さんと仕事で衝突したり、木下さんが扱う不動産に関する話など彼にスポットを当てたエピソードもあったそうです。『正直不動産』は、福原さんや市原隼人さんなど、ほかの出演者にスポットを当てた話も多いので、木下さんのシーンも多かったのではないでしょうか。NHKもすべてカットするのはかなり大変だったと思いますよ」(制作会社関係者)。
いずれにせよ、今後の『正直不動産』から目が離せない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)