長野県、サードインパクトが発生していた… 新世紀すぎる「求人広告」に反響相次ぐ
長野県某所に出現した謎の足場が話題。「どこか見覚えがある…」と大反響を呼んでいるのだ。
■単なる「ノリ」だけじゃなかった…
件の広告が掲出されたのは、ごくごく最近の2022年2月からのこと。実際に作業現場の幕として使用しているものでなく、長野県諏訪市にある同社の事務所でのみ使われているようだ。
担当者はデザイン決定の経緯について、「当社は国道沿いに面していることもあり創業当時から看板作成の話が出ていました。冬季になって作業が落ち着いたこともあり、時間が作れましたので、春へ向けての求人と合わせてこちらの看板を作ることになりました」と振り返る。
その際のテーマとして、まず「読んでもらう」こと、そして「誰かに話してもらう」ことを大前提に、企画が始まったというのだ。
こちらのテーマについて、担当者は「私どもが普段目にする看板は視界に入っているだけで、実際に見て読んでいるわけではないものが大半です。さらにその中で『誰かに話したくなる』ような看板というものは、中々ないものです」とも補足しつつ、「これら2点をクリアするデザインとして選んだものが、一般的に『エヴァ明朝』と呼ばれる今回のものになります」と、微笑ましい舞台裏を明かしてくれたのだ。
■思わず「ざわ…ざわ…」するポスターも
なお、今回話題となった広告以外にも「印象に残るデザイン」にて注目を集めている同社。
過去には、あの悪名高い「帝愛グループ」との関係性を連想させたり、眺めているだけで脳内に「紅蓮華」がエンドレス再生されてしまいそうな従業員募集ポスターを掲出していたのだ。
近所の居酒屋のトイレなどに貼ってもらうため作成したもので、やはりこれらも「席に戻った際、話題にしてもらう」ことを重視してデザイン決定したというのだから、単なる「一発屋のイロモノ」などでなく、立派な「一貫性ある企業努力」と言えよう。
■最後の「オチ」も痛快だった
様々な工夫で見る者のハートを鷲掴みにしてくれた「諏訪技建」は、土木工事や建設工事(公共工事から一般住宅まで)、イベント用やその他特殊用途の足場を組み立てから解体まで行なう「仮設一式レンタルサービス」を提供する企業。
在籍職人の数が近隣の同業者と比べて多く、小規模から大規模物件まで幅広く対応可能なのがウリで、担当者は「小規模なら急な対応も、職人数によってカバーできます」「また、現場のイメージアップへの貢献を目標にしており、現場近隣の住民の皆様への御挨拶と騒音等のクレームを未然に防ぐ事前説明を徹底しております」と、同社の強みについて力説してくれた。
一般的に足場工事というと、騒音や大きいトラックの乗り入れなどで、近隣住民からのクレームが付き物だが、「諏訪技建」は徹底した取り組みにより、工事後も施主が地域でのトラブルなく、安心して生活できるような現場作りへと貢献しているという。
今回「エヴァ明朝」の広告が大きな話題となったことに関しては、「大変驚くと共に嬉しい限りでございますが、デザイン・広告・看板について全くの素人が見様見真似で作ったものなので、プロの方々に見られることは正直恥ずかしい思いもあります」と、破顔しつつ、謙遜した様子を見せる。
ちなみに、気になる「求人採用」の現状については「4月初旬に看板経由での応募が一件あり、無事採用となりました」とのことで、思わずホッコリしてしまう。
担当者からは「ここまで話題になるのなら、もう少ししっかり作っておけばよかったと多少後悔しております」という向上心あふれるコメントも見られたので、待望の「新作看板」が見られる日は、そう遠くないかもしれない?
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)