ガン患者のふりを7年続け高額の寄付集めた女に有罪判決 「化学療法で丸坊主に」
被告は、銀行口座に寄付金が振り込まれるとさっと引き落とし、生活費に使用していた。
「不治の病」とうたい、お金に余裕のある心優しい人々を騙していた30代の女。アメリカでこのほど、とんだ募金詐欺を働いていた女に有罪判決が下った。『Fox News/KTVU』『PEOPLE』などが報じている。
■被害者は全米に
アメリカ・カリフォルニア州で3日、7年にわたり募金詐欺を働いていたサンノゼ市の女に懲役5年の実刑判決が言い渡され、身柄が刑務所へと送られた。
被告はアマンダ・クリスティン・ライリー(36)。被害者は全米に広がっていることから、事件は連邦裁判所で開かれた。
■善意の人々が次々と騙される
ライリー被告は「ホジキンリンパ腫と診断された」としてガン患者を装い、苦しい闘病生活と高額な医療費について、『Lymphoma Can Suck It』というブログやSNSに日々つづっていた。
少なくとも349の善意の個人、団人から計105,513ドル(日本円にして約1,377万円)もの寄付金を集めていたことがわかっている。
■頭を丸く刈る
ライリー被告は事件を2012年に計画。インスタグラム、Facebook、ツイッターに次々とアカウントをもうけ、病院のベッドで寝ている姿、医師の治療方針、診断書、投薬の内容などを写真とともに次々と紹介した。
さらに、頭を丸く刈ることで化学療法を受けていると信じ込ませ、銀行口座に寄付金が振り込まれるとさっと引き落とし、生活費として使用していた。
■疑った人を攻撃して事件が発覚
しかし、年月の経過とともに疑惑を口にする人たちが現れた。ライリー被告はそんな相手を攻撃するようになり、2019年にはサンノゼ警察が介入。内国歳入庁(IRS)も調査を開始した。
ついに、被告がネットで公開していた医療記録、診断書などが偽造されたものであることを突き止め、ライリー被告は詐欺罪で告発された。判事は「服役するとともに、お金は寄付してくれた皆さんに全額返しなさい」と命じたという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)