妊娠中の妻の頭をハンマーで撲殺した夫 浮気相手と一緒になりたい一心で…
浮気相手に「妻に流産してほしいと思っている」とメッセージを送っていた夫が、卑劣な犯行に及んだ。
アメリカ・ミズーリ州で2019年の秋に起きた、夫が妊娠中の妻をハンマーで殴り殺した事件。注目を集めたその事件の裁判がこのほど開かれたことを、『Fox News』『NEW YORK POST』、そしてイギリスの『Daily Mail』などが報じた。
■浮気を強く責められて…
事件は2019年11月、ミズーリ州のクリーヴコアという町で発生した。妊娠6週目だったジェニファー・ロスウェルさん(当時28歳)が、2015年に結婚した夫のボー被告(31)の浮気に気づいたことが発端だった。
被告が、別の女性に「妻と早く別れたい」などとメッセージを送っていたことを知ってジェニファーさんが激怒し、大げんかになったという。
■ハンマーで撲殺
すでに浮気相手に夢中で離婚すら考えていたボー被告は、木製のハンマーでジェニファーさんの頭部を殴って殺害。遺体は自宅からかなり離れたところに投棄された。
犯行の数日後に逮捕されたボー被告は、殺人、証拠隠滅および死体遺棄などの罪に問われていたが、このほど裁判が開かれ、陪審員は有罪の評決を下した。量刑は7月上旬に告げられる予定だという。
■犯行後の卑劣な行動
妻の殺害は認めるも、「犯行は衝動的なもので計画性はなかった」と一貫して訴え続けたボー被告。だが、犯行後の動きはあまりも狡猾(こうかつ)だった。
ボー被告は、ジェニファーさんの遺体を自宅から72kmも離れたリンカーン郡の幹線道路の脇の草むらに捨て、大量の血痕が染み込んだ自宅のカーペットを漂白剤で洗浄。その後、素知らぬふりで警察に妻の捜索願を出していたのだ。
■「流産することが願い」
「妻には流産してほしいと思っている。そうしたら君と一緒になれる」などと浮気相手にメッセージを送っていた被告。その卑劣さは陪審員をひどく怒らせたという。
次の出廷は7月上旬に予定されている。地元メディアの『KMOV-TV』などは、判事がボー被告に仮釈放のチャンスが与えられない終身刑を言い渡すのではないかと報じている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)