刑務所内で恋仲になった男の受刑者と女看守 脱獄ほう助の末そろって逃走
受刑者と逃走した女看守。警察は「彼女はとても善良な人間。じつに彼女らしくない事件です」と述べている。
アメリカ・アラバマ州のある刑務所で、男の受刑者と女の刑務官が極秘のうちに恋仲になり、一緒に逃走していたことが明らかになった。『NBC News』『abc News』『NEW YORK POST』などが報じている。
■殺人事件で投獄された男と…
事件は、アラバマ州の北西に位置するローダーデール郡の刑務所で起きた。郡保安官事務所の発表によれば、そろって逃走しているのは、ケイシー・ホワイト受刑者(38)と女の刑務官であるヴィッキー・ホワイト容疑者(56)。
ケイシー受刑者は2015年から警察の世話になるようになり、2020年9月には50代男性を刺殺して有罪判決を受け、服役中だった。両者はともに「ホワイト」姓だが、親類の関係ではない。
■「情報提供の協力を」
4月29日午後3時すぎ、病院で精神鑑定を受け、それに同行するという理由で2人はフォード製のパトカーに乗り、刑務所を後にしていた。車両は後に付近のショッピングセンターで発見されている。
警察が現在2人の行方を追っているが、脱獄ほう助の重い罪を犯したヴィッキー容疑者には、逮捕令状が発行された。有力な情報提供者には報奨金が最大10,000ドル(日本円にして約130万円)支払われるという。
■「彼女らしくない事件」
ヴィッキー容疑者は数ヶ月前から仕事を辞めたいと言うようになり、4月末で退職することが決定していた。
保安官事務所は「私たちが知る限り彼女はとても善良な人間。退職の前日にそのような犯行に及ぶとは理解に苦しむ」「これは、じつに彼女らしくない事件。脱獄ほう助は本当に自発的なものだったのか、強要や脅迫によるものだった可能性も考えられる」と述べている。
■本当に恋仲だったのか
保安官事務所では今、「2人が男女の仲だった」とする他の受刑者たちの証言を信頼するべきか、刑務所内の映像を分析している。
ケイシー受刑者は身長が205cmもあり、どこにいても非常に目立っていた。保安官事務所は「この男にピンときても注意してください。失うものはもう何もないと自暴自棄になっている可能性があり、危険です」と人々に呼び掛けている。なお、ヴィッキーは拳銃を所持しているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)