子供の家事手伝い年齢別のおすすめが判明 米研究チームの研究成果
たとえ失敗しても、親はとにかく子供の手伝いを褒め感謝をすることが大切とのこと。
子供は「親を喜ばせたい」「褒めてほしい」一心で、自ら手伝いを申し出る時がある。だが、「忙しいから早く家事を終わらせたい」「失敗したら後が面倒」と、つい断ってしまう親も多いという。
そんななか、たとえ失敗があっても手伝いをさせることにはメリットがいっぱいあるとイギリスの『METRO』が報じ、子育て世代の親から注目を集めている。
■手伝いは自尊心の芽生えに
アメリカ・ミネソタ大学の研究チームが、このほど20年間にわたり行ってきた研究を発表した。それによると、子供にはいろいろな面で、大人が想像している以上の高い能力が備わっているという。
研究チームは、2歳頃から簡単な手伝いをさせることを提唱。2~4歳の子供は「両親を助けたいといった気持ちが強い。さらに幼いうちからなら、家事を億劫な家事ではなく、日常生活の一部だと感じさせることができる」としている。
■2~4歳には何がおすすめ?
この時期にお勧めの簡単な手伝いは、まずはおもちゃの片付け。全ての物には収まるべき場所があることを覚えさせ、断捨離は子供と一緒に定期的に行うことも効果的だという。
食事の前の箸やスプーン・フォークなどのセッティングも簡単だが、このとき、箸の向きなど細かいことは気にしないように。また、洗濯物が乾いたら靴下のペアリングを。これは問題解決の能力を養うそうだ。
さらに、子供サイズのほうきやちりとりを買い掃除を手伝わせるという方法も。体操教室に通わせなくても、運動神経を刺激することができるというから驚きだ。
■5歳以上は責任が伴う仕事を
5歳になったら責任が伴うような仕事をさせると良いとのこと。起床後に自分のベッドや布団を整頓させる。成長するにつれ上手くなっていくため、下手でも雑でも叱ったりしないことが大切だ。
さらに、シリアルやサンドイッチなど簡単な食べ物を自分で作らせ、皿をテーブルや食器棚に運ばせる食事関係の手伝い。そして洗濯物を畳む、吊るすなどは配置やスペースを考える必要があり、空間能力を伸ばす。そういう子供は、やがて自ら洗濯機を回してくれるようにもなるそうだ。
■親は期待せずに見守る
また、5歳から12歳は共有部分の掃除を。床に掃除機をかける、窓ガラスや扉を拭くなどさせると、「人の役に立っている」という誇らしげな気持ち、汚さないように暮らす心掛け、責任感などがぐんと育まれていくそうだ。
ただし挑戦に失敗はつきもの。年齢が幼いほど一生懸命やっても失敗する可能性は高く、そのため親は過度に期待せずやさしい目で見守り、手伝いをしてくれたら褒める、感謝を伝えるなどが何より重要だという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)