ピットブルが1歳娘を襲い制御不能に 飼い主がやむなく愛犬をナイフで刺殺
暴れるピットブル2頭は、大人4人がかりでも制止できなかった。
よき番犬ではあっても、獰猛な犬種であることを忘れてはならないピットブル。またしても悲劇的な事故がアメリカ・カリフォルニア州で起きた。
飼い主がやむなく愛犬を刺殺したという結果も、波紋を広げている模様だ。『abc News』『CBS News』ほか多くのメディアが伝えている。
■1歳の女の子を急襲
ロサンゼルス市の南東に位置するカリフォルニア州のピコ・リビエラで24日夜、ピットブルによる咬傷事故がある家庭で起きた。
子犬のときから3年半にわたり飼育されていた2頭のピットブルが、1歳の女の子を急襲。母親や祖母、叔母たちが止めに入ると犬は激しく怒った。
■重傷を負った女の子
女の子が泣き叫ぶため犬はさらに攻撃力を強め、もはや制御不能だとして誰かがナイフで刺すことを提案。女の子の母親がナイフを握り、やむなく愛犬の体を刺した。2頭とも後に死亡したという。
やっと解き放たれた女の子は左足、肩、耳を咬まれており、股関節骨折の重傷を負っていた。また女性3名が助けようとして犬に手や顔を咬まれるなどし、病院に搬送され手当てを受けている。
■祖母はメディアの取材に…
女の子の祖母であるマーガレット・アン・モラレスさんは、メディアの取材に「ベッドで休んでいたところ、家族が一斉に大きな悲鳴を上げたため、何事かと飛び起きました」などと答えている。
マーガレットさんも負傷しているが、大人のなかでは少女の母親の傷が最も重く、唇と目の付近を咬まれている。何がきっかけでピットブル2頭が1歳の女の子を襲ったのか、そこはまだ明らかにはされていない。
■犬2頭をどうしても制止できず
マーガレットさんは「キッチンで犬たちが大暴れしており、私の息子と2人の娘がなんとか犬を制止しようと試みましたが、まったく効果がありませんでした」と話している。
1頭に左足を強く咬み付かれたまま、女の子は股関節を骨折して泣き叫び、もう1頭は大人たちを攻撃。「そこでナイフで刺す以外の方法はないと判断されました」と説明している。
・合わせて読みたい→猛犬2頭が女性ペットシッターを急襲 顔面の肉をほぼ失う重傷で飼い主を提訴
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)