90万個のチキンナゲットが廃棄処分に 高速道路でトレーラーの横転事故
運転席を含め車体の前半が路肩から下に転落し、コンテナは形が歪んでしまった。
さまざまな食品類を運搬する保冷コンテナ型のトレーラー。その荷台には、誰かの好物が載っていることもあるだろう。このたびアメリカの高速道路で大型トレーラーが横転事故を起こし、驚くほど大量のチキンナゲットが廃棄処分となってしまったという。
■早朝のバイパスで横転事故
事故は、アメリカ・ペンシルバニア州バックス郡で27日午前6時30分頃に起きた。
『6abc ACTION NEWS』『94.5 PST NEWS』など地元メディアが伝えたところによると、現場はウェストロックヒル・タウンシップのセラーズヴィル・バイパスと呼ばれる高速道路309号線。そこで、フィラデルフィア市に向かう南側の車線を走っていた大型トレーラーが横転したという。
■事故処理に数時間
大型トレーラーは、運転席を含め車体の前半が路肩から下に転落し、そのせいでコンテナは形が歪んでしまった。さらにその屋根が破れて大量の段ボールが飛び出し、草むらと土の中に散乱した。
地元警察はその後、段ボ―ルの中身がすべてチキンナゲットであったこと、その事故処理に数時間を要し、現場はその間通行が閉鎖されたことを明らかにしている。
■79万個が廃棄処分に
トレーラーが運搬していたチキンナゲットは、重さにして約4万ポンド。キログラムに換算すると18,143,695グラム、なんと18トン強だ。
チキンナゲットの調理前の重さは1つ20グラムほどといわれるため、18,143,695グラムは約90万個に相当する。荷崩れの状況は悲惨なもので、散乱した段ボールのすべてを廃棄しなければならない状況だったという。
■ファストフードチェーン名は不明
現場はフィラデルフィア市まであと50キロほどの地点だった。トレーラーはどこかのファストフードチェーンのセントラルキッチンを目指していたことが考えられるが、警察はその詳細を明らかにしていない。
なお、トレーラーの運転手がハンドル操作の誤りを認めており、その原因についても調査が進められている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)