業績不振でパワハラ上司が仰天命令 「携帯バッテリー残量のスクショ送れ」
アジアでは特に多いとされる職場のパワハラ問題。携帯電話を触ってサボっているのではと疑った上司が仰天行動に出て…。
会社の業績が伸び悩んでいることに、苦しんでいたある上司。「部下たちが仕事中に携帯電話をいじっているからに違いない」と考えた彼の仰天パワハラ行動を、『Oddity Central』や『AIRVERS TECH NEWS』などの海外メディアが報じている。
■業績悪化は「部下のせい」
この話題が飛び出したのは、中国の武漢にある小さな企業だった。ここ数ヶ月間の業績がひどく悪く、社長や役員らは頭を抱えるばかりだった。
管理職の1人の男性社員はそこで、部下たちが働かずに携帯電話でゲームをしたり動画を見たり、SNSをやったりしているからではないかと推測した。
そして、「これからは君たちの1日のバッテリー使用状況や残量を確認する。退勤時にそのページのスクリーンショットを私に送るように」と部下全員に命じたのだった。
■部下がSNSで告発
携帯電話は、設定のページから『バッテリー』に入ると、使用した時間がグラフで表示されるしくみになっている。勤務中にどれほど携帯電話を操作し、バッテリーが減ったかを事細かに知ることができるページを要求した上司。
これには従業員の誰もが激怒。1名がSNSに「こんな上司って、どう思いますか?」とあげたことで今回の事態が発覚した。
■転職を促す声も
世間からは「そんな上司がいる会社、今すぐに辞めたほうがいい」「明らかなプライバシーの侵害」「転職のいいきっかけになる」など、男性に転職を勧める声が多数寄せられた。
また「そんなの簡単。もう1台携帯電話を買って、使ってない方のスクショを送ったら?」という意見もあるようだ。
この話題はSNSですっかり炎上。驚いた会社のトップは「プライバシーを侵害するつもりはなく、勤務時間中に携帯電話に夢中になる怠慢な従業員に喝を入れたかっただけです」と声明を発表している。
■中国ではパワハラが横行か
日本でもたびたび報道されている職場のパワハラ問題だが、中国ではより頻繁に起こっているといわれている。
2019年8月には貴州省にある企業で、上司が販売目標を達成できなかった部下に対し、生きたままの魚を食べるよう強要。また鶏の血液を飲ませられたと訴える従業員もいた。
さらに2020年10月、北京のあるテクノロジー企業は生産性と利益を向上させるためとして、トイレにタイマーを設置。個室上部に設けられた使用時間を表示する装置の写真も流出し、従業員ばかりか世間からも大変な批判を浴びた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)