令和の社会科ワーク、聖徳太子に凄まじい変化が… 衝撃の「4文字」に保護者も驚き

学校の教科書から「消える、消えない」論争が続く聖徳太子。最新の学習教材で果たした「驚きの進化」が話題となっているのだ…。

2022/04/25 04:45

■「なぞろう」には第一形態があった…?

学習教材の出版社「正進社」が教材内に話題の「なぞろう」を導入し始めたのは、2021年4月に行なわれた内容改訂のタイミングであったことが判明。

聖徳太子のほか、フランシスコ・ザビエルや織田信長、豊臣秀吉といった人物にも「なぞろう」の設問が用意されている。

歴史の完全学習1

単刀直入に、なぜこのような尖った設問を設けたのか尋ねたところ、同社の中学編集部(社会科)担当者からは「実際に手を動かして人物の姿を描いてもらうと、名前を書くだけのときより強く印象に残ります」「歴史上の人物の名前や漢字、行なった施策などももちろん大切なのですが、その人物をなぞることで『この人の服装にはどんな意味があるんだろう』など、さらに踏み込んだ問いや発見があるかと思います」という回答が得られたのだった。

完全学習シリーズ

他の社会科の分野である「地理」「公民」と異なり、人物の肖像画が登場するのは「歴史」だけという特徴に着目し、このポイントをどうにか活用できないものか…と考えたところ、件の「なぞろう」が誕生したという。

なお企画段階では「なぞろう」ではなく、教科書を見ながら空白部分に人物の顔を描く「描き写そう」を予定していたのだが、「さすがにレベルが高すぎる」という理由でボツになったというから微笑ましい。それはそれで見てみたかった気もするが…。


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■「歴史」を学ぶ上で大切なこと

昨今では「学習指導要領」の改訂もあり、従来のような「人物名を書きなさい」「この人物の行なった政策を書きなさい」といった問題が減少しており、暗記する能力ではなく、さまざまな事象に関連付けて考える能力が求められていることも「なぞろう」を導入するきっかけとなったそうだ。

今回、ツイッターから大きな話題となった件について、担当者は「当社『歴史の完全学習』のなぞろうのコーナーに、こんなにもたくさんの方々が興味を抱いてくださったことに驚いています」「いち編集者としては、どのようなきっかけからでも構わないので、楽しく歴史や社会科、学校の勉強に取り組んでほしいという思いで企画いたしました。手を動かして作業をすると、記憶に残りやすいものです」と振り返っている。

歴史の完全学習1

また「大人になってから『聖徳太子、なぞったなー』と思い出してくれるだけでもうれしいです」「登場する人物をなぞるだけでなく色を塗ってみたりして、歴史の勉強に楽しく取り組んでいただければ幸いです」という笑顔のコメントも見られ、ただ「学ばせる」のでなく「興味を持ってもらう」点をなによりも大切にしていることが伺えたのだ。

革命的ともいえる件の「なぞろう」だが、ひょっとしたら今後の「歴史」教材のニュースタンダードとして定着していくかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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