柏原崇、『白線流し』で大ブレイク俳優の現在 ひそかに始めていた「裏方の仕事」とは…
最近、テレビで姿を見ない柏原崇。現在は、マネージャーの仕事をしていて…。
1995年の映画『Love Letter』で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、96年のドラマ『白線流し』(フジテレビ系)をはじめ、多くのドラマや映画に出演し、絶大な人気を誇った俳優・柏原崇。だが、13年のドラマ出演を最後に彼はテレビから姿を消した。
現在、柏原は何をしているのか。取材を進めると、意外な仕事が明らかになって…。
■『白線流し』でブレイク
柏原は93年に第6回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。95年に公開された映画『Love Letter』に出演。
短い出演時間だったが、同年の日本アカデミー賞新人賞を受賞し、韓国で公開されるとそのルックスと演技で絶大な人気を博した。96年には、ドラマ『白線流し』で演じた不器用な優等生役でブレイク。
俳優としてスターダムを駆け上がったが、13年のドラマ『イタズラなKiss~Love in TOKYO』(フジテレビ系)第15話に特別出演したのを最後にテレビから姿を消していた。
■中国でも根強い人気
15年には、オフィシャルサイト「10BEANS」(テンビーンズ)を開設し、映像作品なども手がけていることはわかっている。また、中国での人気は根強く、webドラマの脚本を執筆するなど、中国版のツイッターであるWeibo(微博)では、フォロワー97万人を超える人気ぶりだ。
3か月に1度のゆるいペースでWeiboでの情報発信はしているが、やはりここ数年、表舞台での活動はない。
ネット上では、「柏原崇もう日本で俳優やらないのかな…。いまでも好きなんだけど」「子どものころから好きで初恋だったんだけど、いま何してるんだろう」「めっちゃ好きな俳優なのに、どこ行ったんだろう」「メディアに出なくなったけどずっと好き。また出てほしい」など、柏原の動向を気にしているファンの声が飛んでいる。
■取材の依頼をすると…
いま、柏原は何をしているのだろうか。柏原の公式ホームページ経由で、現在の仕事や映像制作への思い、また、俳優業の現在を聞くため、インタビュー取材を依頼した。
すると、柏原本人から取材は辞退したいというメールが送られてきた。メールにはその理由がつづられており、「現在、私はマネージメント業を主体としており、私自身の表立った活動は休止している次第です」との文字が。なんと柏原は芸能活動を休止し、マネージメントという裏方の道に進んでいた。
■マネージメント業への思い
メールには現在の仕事に対する思いも書き連ねられていた。
「常にカメラの前に立つ役者には、華やかな反面、たくさんの人の目線を感じることで、時として人には話せない恐れや孤独に襲われます。私は、そういった役者にしか分からない悩みを現場でフォローできるよう心がけながら、日々担当する俳優が輝けるように努めております。マネージメントの立場でカメラの外側に立たせてもらえたことで、役者の本当の心情について制作陣・スタッフの方々とも深いコミュニケーションを取れるようになりました。役者がストレスなく、伸び伸びと芝居に打ちこめる環境を目指しながら、マネージメント業を務めさせていただいております」(柏原)。
俳優としての経験を生かした仕事をしているようだが、俳優活動を再開する予定はあるかという質問に対しては、次のような回答だった。
「私自身、マネージメントへの転身へ向けて一定の覚悟を持って挑ませていただいております。海外に比べ、役作りの準備期間という意味では日本の俳優に用意されている環境はまだまだ整っておらず、撮影へ臨む俳優のアプローチをはじめ、芝居への準備が少しでも向上することへ働きかけられるようにと、一つの目標を持ってこの仕事に携わらせていただいております。そういった側面から、今は自分が演じることよりもカメラの外側から現場に立つことにモチベーションを感じているのが正直な気持ちです」(柏原)。