自慰行為中に呼吸困難で入院した男性 「激しい運動」で肺が破れていた
20代の健康な男性に、思わぬハプニング。自慰行為中のラフなプレイが原因で、集中治療室行きに…。
ある男性が、激しい自慰行為によって引き起こされた肺の損傷が原因で、集中治療室入りを余儀なくされている。『New York Post』『Independent』などの海外メディアが報じた。
■自慰中に違和感
医学ジャーナル『放射線科症例報告書』5月号に掲載された報告書によると、スイスに住む20歳の男性が自慰行為中に強い胸の痛みと息切れを感じ、ヴィンタートゥールにある州立病院へと駆け込んだ。
男性の顔は腫れ上がっており、医者は彼が息を吸ったり吐いたりするときに、ひび割れのような異音をはっきり聞き取ることができたという。
■肺から空気が漏れる
その後の胸部X線スキャンの結果、彼は自発性の「縦隔気腫」という疾患に苦しんでいることが判明した。
これは呼吸器系を循環する空気が漏れて、肺の間にあるスペース(縦隔)に留まってしまうという症状。実際に男性のレントゲン写真は、肺のそばに大量の空気が閉じ込められていることを示していた。
男性には軽度の喘息の病歴しかなかったため、医者はこの疾患が引き起こされた原因について、自慰行為以外の危険因子を否定している。
■そのまま集中治療室へ
男性は集中治療室に運び込まれ、胸の痛みに対する鎮痛剤、感染症を防ぐための抗生物質を投与された。また気嚢が損傷していたために、高用量の酸素も必要だったという。
症状はそこまでひどくなく、男性はそのまま集中治療室で1日過ごしたあとに通常の病棟に移された。さらにそこで何日か過ごした後、健康な状態で退院している。
■ラフなプレイをしていた?
縦隔気腫は、肺または食道への外傷によって引き起こされるほか、胸腔内の圧力が急激に上昇することで、肺の膜が破れて空気が漏れることがあるという。
医学誌はこれを「20代の若い男性に影響を与える稀な状態」と説明しており、症状は激しい咳や過度の嘔吐、または激しい運動によって引き起こされる可能性があるとしている。
男性は「激しい運動」をしたことを否定しているが、いくつかのラフな自慰行為を行っていたことは概ね認めているという。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)