舛添要一氏、JR恵比寿駅のロシア語排除に怒り 「大日本帝国と同じ愚」
舛添要一氏がJR恵比寿駅のロシア語表示の看板撤去に言及。キリル文字がロシアだけのものでないと訴えた。
元東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が15日、自身の公式ツイッターを更新。JR恵比寿駅にてロシア語で表示された案内板が撤去された問題に異議を唱えた。
■JR案内板の撤去に言及
舛添氏はJR恵比寿駅でロシアのウクライナ軍事侵攻により「不快だ」などと乗客からの苦情が相次いだとして、ロシアで使われているキリル文字で書かれた乗り換え表示の案内板を隠していた問題に言及。
「キリル文字はウクライナ、ブルガリアなどでも使っているので、実はウクライナ人にとっても助かるのだ」とロシアだけでなく、ウクライナ含め近隣国の住民にもメリットが大きいと説明した。
続くツイートでも、キリル文字が使われている複数の近隣国を紹介し、「六本木とか中目黒とかを恵比寿駅の案内表示のようにキリル文字で書いてくれると、ウクライナ人も助かる。馬鹿な大衆から抗議が来たら、あれはウクライナ語ですと反論すればよい!」と持論を展開した。
■戦争要因の言語統制に批判
ロシア語排除の動きに「戦時中、敵性言語ということで英語を禁止し、野球で『ストライク』も言えなくなった大日本帝国と同じ愚だ。トルストイの本も本屋から撤去させるのか?」と問題提起した舛添氏。
今回の問題は、国際政治学者で『ムッソリーニの正体』、『ヒトラーの正体』(ともに小学館)といった著書もある舛添氏だけに見過ごせなかったようだ。
なお、JR東日本によれば「お客さまのニーズを踏まえると、元の状態に戻すのが妥当」だとして、案内板は15日から再び表示されている。