27歳で難病発覚し戦線離脱した米男子プロゴルファー ジャングル生活を経てツアー復帰
胸筋の異様な衰えに気づいたことが、受診のきっかけだった。
アメリカの男子プロゴルファーであるモーガン・ホフマンさんは、イケメンで長身、かつ頭脳明晰なプロゴルファーとしてファンを増やすなか、27歳にして突如難病が発覚していた。忽然と姿を消していた彼が、なんとPGAツアーに復帰するそうだ。
ここまでどこでどう暮らしていたのかを『NEW YORK POST』が伝え、注目を集めている。
■これからというときに…
ホフマンさんは、ゴルフの腕とルックスが高く評価され、有名ブランドが広告モデルに起用するなど、華やかな話題が尽きなかった。
パイロットの免許を取得すると、自らプライベートジェットを操縦してファンを驚かせたが、そんななかで2016年、27歳にして顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー (FSHD)と診断された。
■代替医療に興味を持つ
「治療方法は見つかっていない。症状が出たら対処療法をするのみ」という医師の説明に絶望したホフマンさんと妻のチェルシーさんは、代替医療に救いを求めるようになった。
そして2018年、夫妻はネパールへ。電気に頼らない生活を3ヶ月間経験し、1日2回自分の尿を飲むことを10日間続けた。そしてアマゾン北西部に伝わる幻覚剤「アヤワスカ」の存在を知った夫妻は、コスタリカへの移住を決意したという。
■あくまでもホリスティックに…
現在、ホフマン夫妻はコスタリカ北西部のニコヤ半島に購入した海辺の家に暮らしているが、その村は世界2番目の「長寿ぞろい」で有名だ。
そこで生きるためのさまざまな知恵を住民から学び、ヨガと瞑想に明け暮れ、肉を避けて1日800粒のブドウを食べ、自分の尿を飲むホフマンさん。ホリスティックかつワイルドな暮らしで内面を磨き、心を整え、強い自分を維持しているという。
■PGAツアーに復帰
そしてなんと今週、ホフマンはPGAツアーへの復帰を発表した。衰えていた胸筋が再び現れたことに興奮しており、14日にサウスカロライナ州で開催される『RBCヘリテージ』に参加するそうだ。
なお、ホフマンさんが設立した『モーガン・ホフマン財団』では現在、ウェルネスセンターの建設を計画している。自分のように難病と診断された患者が前向きに暮らせるよう、支援していきたいとしている。
■FSHDとは
FSHDとは、進行は緩やかなものの、顔、肩、上腕などの筋肉が衰えていく難治の病で、ホフマンさんの場合は胸筋の異様な衰えが受診のきっかけだった。発症者は人口10万人あたり5人程度で、40代で患者の2割ほどが車いす生活になるという。
原因遺伝子はわかっており、発症のきっかけが過度の運動、筋肉の損傷や炎症による酸化ストレスであることも数年前につき止められたが、根本的治療法は見出されていない。
■復帰が決まったモーガン・ホフマン選手
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)