秋葉原の“メイドカフェ”が突如休店 背景に100万円超の商品ねだる騒動が…
秋葉原の“メイドカフェ”でとある問題が勃発。その一部始終を追ってみると…。
東京・秋葉原で人気を博すメイド系コンセプトカフェ「メイドカフェ&バー MOET PARTY-萌えパ-」(以下、萌えパ)が11日、突如短期間の休店を発表した。その経緯を追っていくと、とあるトラブルが…。
■メイドが「営業」?
今回休店の原因となったのは、ツイッター上での騒動によるもの。
トラブルに巻き込まれたのはツイッターユーザーである現役大学生のぎる(田中)さんだ。日々、コンカフェにおける高級ボトルにまつわる内容を発信していたところ、11日に萌えパのとあるメイドからダイレクトメッセージが届いた。
メッセージの主旨は、来店して高級ボトルをいれて欲しいという「営業」。100万円前後はする高級ブランデー「ルイ13世」の名に触れ、「コンカフェ嬢でルイ13世を開けてもらってる人がいないら私はそれを開けて欲しい」「売り上げ1000万が1番の目標」「正直お金持ちのフリして開けてくれなかった人とか沢山いるからそーゆーのに飽き飽きしてた」(原文ママ)など強気な言葉が並ぶ。
そのお願いをぎるさんが断ったところ、「またね~」と突然ブロックされやり取りは終わった。
■店には50万円のボトルも
「萌えパ」は2020年7月にオープンしたコンカフェ。夜だけ営業、さらにはカウンター越しにメイドが付くガールズバースタイルの店で、店内のサイバーな装飾、有名衣装デザイン会社と完成させたキュートなメイド服が話題となり、オープン直後から人気を博した。
システムは、40分アルコール・ソフトドリンク飲み放題が3,000円(女性は1,500円)、メイドに“プレゼント”するドリンクは1杯1,000~1,500円だが、公式サイトにはさらにボトルメニューの記載があり「モエシャンドン(白)」20,000円、「シンデレラ」30,000円などのほか、500,000円にも及ぶ高級ボトルもあった。
昨今、夜のコンカフェ業界では、ボトル売上に応じたキックバックがメイド本人に入るシステムが常識。太客は小遣い代わりに推しメイドにボトルを入れ、メイドが客にボトルをねだることは珍しくない光景だ。話を聞いたコンカフェ通の20代男性は「秋葉原に昔からあるメイドカフェと最近のメイド系ガールズバーは全くの別物。後者の中にはSNS上で積極的に営業をかける店も多いです。ボトルを入れた客には多くのメイドが入る非公開SNSグループへの招待、または少人数でデートできるオフ会参加券…という“特典”を設ける店舗もあります」と明かす。
これまでの数千円で終わるメイドカフェのイメージとは違い、高額化した接待重視の店が跋扈しているというのだ。